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ゲームと学びの橋渡し『桃太郎電鉄でわかる都道府県大図鑑』&『日本の裁判がわかる本』

ゲーム作品とコラボしている書籍(教材)の中で気になっていた『桃太郎電鉄でわかる都道府県大図鑑』と『日本の裁判がわかる本』を手に取ってみました。 「裁判」の方は『逆転裁判』とコラボした本です。

ゲームキャラのイラストなどをちりばめた学習本

昨今、ゲーム作品のキャラクターイラストを盛り込んだりしながら専門的な知識を解説した書籍や、問題の内容をゲームの世界観に合わせた子ども用の学習教材などを目にするようになりました。

今回は個人的に気になっていた学習内容と好きなゲーム作品とがコラボした書籍2冊を手に取ってみたので紹介します。

まずは『桃太郎電鉄でわかる都道府県大図鑑』です。

昨年の新作発売から人気を博しているNintendoSwitch用ゲーム『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』とコラボして日本国内の「地理」に関する知識が紹介されています。

そして、『日本の裁判がわかる本』も読みました。

こちらは今年でシリーズ20周年を迎えるゲーム『逆転裁判』シリーズとコラボした一冊。 『逆転裁判』のキャラクターイラストを交えつつ、日本における「裁判」に関する知識がわかりやすく解説されています。

各都道府県の情報や名産品が載っている『都道府県大図鑑』

恥ずかしながら学生の頃の僕は「歴史」や「地理」と社会科目の勉強が大の苦手でした。 そして、それは今も変わらず尾を引いています。

さすがに「各都道府県がどのあたりにあるのか」くらいはちゃんと頭に入れておきたくて、もう一度学び直そうと思いつつもキッカケがなく……。 (ドン引きされそうですが、冗談じゃなくこのレベルなんです)

そんな時に知ったのがこの『桃太郎電鉄でわかる都道府県大図鑑』でした。

「桃鉄」キャラクターやマップ、写真がたっぷり

ゲームの『桃太郎電鉄(略して桃鉄)』ではサイコロを振って日本全国を巡りながら自分の資産を増やして一番を目指します。

資産を増やす手段はいくつかありますが、駅名のついたマスに止まった際にその土地にちなんだ物件(産業など)を購入していくのもそのひとつ。

『桃太郎電鉄でわかる都道府県大図鑑』では「桃鉄」で巡るスゴロクのような全国マップを地方ごとに切り分け、そこに属する各都道府県の県庁所在地・面積・人口・人口密度、ご当地の名所名産品が紹介されています。

「ご当地の名所や名産品」については抜粋となっており、名所が2〜3点、名産品が4〜5点ほどが都道府県ごとに大きな写真付きでわかりやすく紹介されていました。

ちなみに、ゲーム内で言い換えられている名称現実における実名とが一緒に載っているので、「桃鉄」を遊んで目にした物件が実際はどんな名称なのかを知ることができます。

「桃鉄」の全物件情報も網羅!

現実の都道府県に関する情報のみならず、ゲームの中で購入できる全物件の名前と価格・収益率も掲載されています。

さすが、単に「桃鉄」の名を借りただけの本というわけではないようです。

これを頭に叩き込んでおけば、ゲームで対戦する時に他のプレイヤーに差をつけられる……かも?

全文にふりがなが振られているので子どもでも楽しめる

この本に載っている文章に出てくる漢字には全てふりがなが振られているので、子どもでも問題なく読むことができると思います。

家族で「桃鉄」を楽しんだあとに、この本を一緒に読んで日本の地理に関する知識を深める……といった使い方も良さそうですね。

本の厚さ・1ページごとの情報量はこれくらいがちょうどいいかも

ヘタすると自分の住んでいる地域の知識すら危うい状態ではありましたが、この本を読んだことで日本の地理に対する興味関心を自分の中に芽生えさせることができた気がします。

『桃太郎電鉄でわかる都道府県大図鑑』は日本全国の情報を扱っていながらもページ数や1ページ中の文章量はそれほど多くありません。 裏を返せば、手軽に読むことができるということでもあります。

これ一冊で日本のすみずみまで知り尽くしたいという人には物足りないかもしれませんが、僕のような「ゲーム(桃鉄)が好き、かつ、地理の知識に自信が無いけれど楽しく学びたい」という場合にはうってつけだと感じました。

「裁判」に関する知識がまとめられた『日本の裁判がわかる本』

地理を知りたくて手に取った『都道府県大図鑑』に対して、こちらはゲーム『逆転裁判』のイラストが使われていることから興味を持った本でした。

この本では日本における裁判の流れ「弁護士」・「検察官」・「裁判官」といった役職について、「逆転裁判」のキャラクターイラストなどを用いた図解付きで紹介されています。

日常の中でも触れる用語の解説もあって嬉しい

「裁判」と一口に言っても「刑事裁判」・「民事裁判」と分けられていたり、そもそもどういった流れで判決が下されるのか……など、意外と知らない「裁判」に関するアレやコレといった知識がシンプルにまとめられていて読みやすかったです。

裁判に関連する新聞記事やニュースでよく見聞きする用語についても丁寧に解説されていて助かりました。(「書類送検」とか、「執行猶予」とか……)

今後ニュースに触れる時に内容をより深く理解できそうだという期待が高まったので読んで良かったです。

むか〜し社会科(公民だったかな)の授業で習った内容も少し出てきたので、忘れかけていたことをおさらいすることもできました。

右ページは文章で解説、左ページは補足と図解

この本では左右1ページずつ合計2ページでひとつの項目を説明しています。 これが程よいボリュームの解説量で、知識ゼロな僕でもテンポよく読み進めることができました。

まず右ページではその項目に関する内容が文章メインで解説され、左ページでは前ページの内容を図解とともにわかりやすくまとめるような構成になっています。

この構成によって右ページで読んだ知識を左ページの図解でわかりやすく整理しながら記憶していく流れができているように思います。 スッと頭の中に内容が落ちてくる感じがしました。

「逆転裁判」要素はあくまでイラストのみ、でもイイ!

この本に登場する「逆転裁判」関連の要素は最初の数ページでゲームと各キャラクターの紹介がされている以外に、キャラクターのイラストが挿絵として使われているのみでした。

本の内容が内容ですし、そもそも「逆転裁判」の裁判制度は現実のそれとは違ったものとして描かれているので、これくらいが程よいコラボの仕方だったと思います。

ちゃんと「弁護士」の項目に主人公・成歩堂龍一のイラスト、「検察官」の項目にはライバル・御剣怜侍のイラストが載っているなど、「逆転裁判」を知っていればより内容を理解しやすいイラストの使われ方でした。

ちなみに、シリーズおなじみキャラの矢張政志が「被告人」のアイコンとして使われていたのが面白かったです。

知っておいて損のない情報がまとまっていた

それぞれの用語の意味などは今の時代ネットで検索すればすぐ出てきますが、このようにわかりやすく体系的にまとめられた本の形で触れるというのも良いものです。

「裁判」に関わる経験が無かったとしても、意味を知っておくだけでも大切なことだなぁと思いました。

例えば「裁判員制度」については自分も裁判員の一人として選ばれる可能性がありますから、決して無関係な内容ではないでしょう。

日常生活に直接影響する内容ではないとしても、知ることで自分の周りにある情報がこれまでよりも身近なものになる。 そんな風に感じました。

自分の好きな分野(ゲーム)が新たな学びへと繋げてくれる喜び

今回読んだ本のように、挿絵にゲームのキャラクターが使われているだけでも楽しく読み通せてしまうというのは不思議なものです。

もしかすると、より専門的な知識が豊富な本はいくつも存在するかもしれません。

それでも自分の好きな分野(ゲーム)を足がかりに新たな学びの入り口に立たせてくれるという点で、こういった本の意義は僕にとって非常に大きく感じられました。

今回知ったことをそのままにせずに、今後も楽しみながら掘り下げていきたいと思います。

《余談》『ドラゴンクエストゆうしゃドリル』が記憶に新しい

先に挙げた“子ども用の学習教材”については、RPG作品『ドラゴンクエスト』シリーズの世界を題材にした問題が収録された『ドラゴンクエストゆうしゃドリル』が僕の中で記憶に新しいです。

公式サイトに掲載されている例題を引用させていただきますと、下記のような問題が収録されているとのこと。

◆旅の資金120ゴールドで80ゴールドの「どうのつるぎ」と、30ゴールドの「皮の盾」を買ったら、残りはいくらかな?

◆8匹集まるとキングスライムに合体するスライムが24匹いたとき、キングスライムは何匹になる?

◆メラの呪文で1回に10のダメージを敵に与えるとき、HPが60のドラキーは、何回のメラで倒せるかな?

文章だけでなく問題に合わせたモンスターやアイテムのイラストも載っているので、ゲームが好きな子ならとても楽しみながら勉強を進められそうです。

思い返せば、僕らが小学生の時代には表紙にだけキャラクターのイラストが使われたノート類や筆記具はありました。 あとは……バトル鉛筆とか。 (使用禁止でしたけれども)

こんな風に慣れ親しんだ作品のモチーフが登場する問題で勉強できるというのはうらやましいなぁ。

当時にもこんな教材があれば、僕の成績ももう少し……なんて(笑)

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六味

アニメゲームが大好き。最近は美術館へ足を運ぶことにもハマっています。このブログでは触れた作品や訪れた場所についての感想などを書いています。