以前、「アニソン作曲家特集」に惹かれて読んだ音楽雑誌『サウンド・デザイナー』。先日発売された12月号では「渋谷系」と呼ばれる音楽ジャンルの歴史と代表的なアーティストに迫る特集が組まれていたので読んでみました。渋谷系音楽に影響を受けたアニソンアーティストさんと楽曲についてのページもあったことが購入理由の一つです。
「渋谷系」の歴史解説と代表的アーティストが紹介された特集記事
僕は「渋谷系」というジャンルが存在するということを知ってはいたものの、いったいどんな音楽のことを指すのかといった知識は持っていませんでした。お気に入りのアニソンアーティストさんが「渋谷系の音楽から強い影響を受けた」と話されているのを耳にして、聴いてみたいなぁとずっと思っていたのですが何から手を出してよいのかまるでわからず……。
そんな時に雑誌『サウンド・デザイナー』で渋谷系音楽特集が組まれていることを知って飛びつきました。冒頭に書いたように「渋谷系」に影響を受けたアニソン楽曲について解説されたページも含まれていたことが読みたいと思った理由の一つでもあります。自分にとって馴染みのある分野の内容が少しあるだけでも手にとりやすさが違うのでとてもありがたいです。
「渋谷系」音楽についての特集は知識ゼロな僕でも面白く読めるような内容でした。「渋谷系」に分類される国内アーティストだけでなく、そのルーツになったとされている世界中の音楽についても詳細に解説されていたので、音楽の歴史を知るという意味でもとても興味深かったです。各アーティストのオススメアルバムや代表曲なども掲載されていたので、その情報を足がかりにして「渋谷系」音楽に入門してみたいなぁと思っています。
他にも、「渋谷系」の楽曲を例にコード進行を紐解いていたり、野宮真貴さんを筆頭に渋谷系の象徴とされているアーティストへのインタビュー記事では当時の使用機材が紹介されたりなど、作曲をする人たちにとって技術的に有益と思われる情報が掲載されていました。僕は作曲や機材については未だほとんどわからないのでちょっぴり悔しいです。
渋谷系に影響を受けたアニソン「アキシブ系」音楽の解説記事
「渋谷系」のオシャレでポップなサウンドを継承したアニメソング(アニソン)作曲家6名の紹介と作風を分析した記事も掲載されていました。こういった楽曲は巷で「アキシブ(アキバ系+渋谷系)」と呼ばれているのだとか。初めて知りました……。
【紹介されていた作曲家】
・沖井礼二さん
・北川勝利さん
・神前暁さん
・田中秀和さん
・中塚武さん
・前山田健一さん
上記の作曲家さんたちの代表曲を例にその作風(コード進行など)を分析した記事は興味深く、自分の知っているアニソンも紹介されていたので、今後アニソンを聴く際にまた違った目線で楽しむことができそうです。ページ数は多くないものの、僕にとっては読み応えがある充実の内容でした。
リンク
◆ 「サウンド・デザイナー」 公式サイト
(雑誌内で紹介された楽曲の視聴もできるようです)
こちらもチェック
◆ 『サウンド・デザイナー(2017年9月号)』でアニソン作曲特集
◆ 『キーボード・マガジン』でゲーム音楽特集
◆ 『作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』
◆ P5の名曲たちがピアノ楽譜に『ペルソナ5 オリジナル・サウンドトラック・セレクション』