2023年を振り返る記事、こちらでは今年触れて面白かったアニメ・マンガ・ドラマについて書いていきます。
葬送のフリーレン [TVアニメ]
魔王を討伐した勇者が死去した後の世界を描いたファンタジー作品です。 原作マンガは小学館の少年漫画誌「週刊少年サンデー」にて連載中。
こちらはめずらしくアニメ化より前にマンガを読んでいたので放送されるのを楽しみに待っていました。 毎話とてもクオリティの高い映像に眼をみはりながら観ています。 マンガの間(ま)では省略されていたやり取りなどが細やかなアニメーションで補完されているので、物語の展開を知っていても新鮮に楽しめるステキなアニメ化ですね。
戦闘シーンのアクションはもちろんのこと、何気ない日常的なしぐさの自然な動きは何度も巻き戻してみてしまうくらい惚れぼれします。
原作の空気感が再現されたどこか淡々としていながらも血の通っている会話劇は観ていて飽きがきません。
スキップとローファー [TVアニメ]
ほどよく苦味の効いた学園マンガをアニメ化した作品です。 原作は講談社の青年漫画誌「アフタヌーン」にて連載中。
地方から上京した女子高校生・岩倉美津未のまっすぐな人柄が少しずつ周りの人々へ影響し変化させていく様子を描いた学園モノで、青春が照らし出す明るい部分だけでなく影の部分も余さず物語に織り込まれているところが魅力的な作品です。
影があっても重苦しくならないのはキャラクターたちがそれぞれに抱える負の感情とちゃんと向き合って、時には大きな痛みを感じながらも自分なりに答えを見つけて前へ進んでいく姿が希望に映るからだと思います。
まだアニメ化されていない先の展開が気になって原作マンガも読んでしまいました。 アニメ版の先も良いエピソードたっぷりでしたよ。 なんて尊い友情か……!
メダリスト [マンガ]
フィギュアスケートをテーマに描いたマンガで、こちらも漫画誌「アフタヌーン」にて連載中。
とあるイラストレーターさんがオススメされていたのをきっかけに読んでみたら、もうメチャクチャ面白くて読む手が止まりませんでした。 基本的に動くことのない絵(マンガ)という媒体でフィギュアスケートを表現するスゴさ、漫画力の高さに衝撃を受けます。 大会シーンの緊張感は読んでいるこちらまで息を呑んでしまうほど。
ハツラツとしたキャラクターの表情やしぐさ、ギャグシーンのラフなデフォルメを目の当たりにして僕の中にあった漫画観みたいなものが描き変えられた感覚がありました。
アニメ化も決定しているとのことで、どのような映像になるのか大注目の一作です。
花の雨が降る ROCAエピソード集 [マンガ]
今年の頭に感想記事を書いた『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』のエピソード集です。
時系列としては本編(吉川ロカ ストーリーライブ)の合間を描くサイドストーリーのような作品です。これを踏まえてまた本編を読み返したくなる良い一冊でした。
主要人物からモブキャラに至るまで誰もが人間味にあふれているのが魅力的ですね。 「こういう人いるなぁ」とスッと物語世界に入っていけます。
何度読んでもやっぱり線一本一本のチカラに圧倒されました……! かなりデフォルメされていながらも表情やしぐさはとても繊細で、それが両立しているバランスがステキ。
今後もぜひ新刊が出てほしいシリーズです。
VIVANT [TVドラマ]
堺雅人さん主演の「日曜劇場」枠連続ドラマです。 お気に入りの俳優さんが主演ということで何の気なしに観てみたらドハマリしてしまいました。
日本政府非公認の諜報部隊や国際的な謎のテロ組織といった設定やワールドワイドなロケーション、交錯する登場人物たちの思惑、いったい誰が味方で誰が敵なのか手に汗握る物語の展開に最終回まで世間と一緒になってドキドキハラハラを楽しませてもらいました。
お気に入りの登場人物は富栄ドラムさん演じるドラムです。 重々しい作品の雰囲気を和らげてくれる愛らしいキャラクターでしたね。
だが、情熱はある [TVドラマ]
お笑い芸人のオードリー・若林正恭さんと南海キャンディーズ・山里亮太さんの半生をドラマ化した作品です。
お笑い芸人を志した学生時代を皮切りに、人生を一変させたM1グランプリを経て現在に至るまでのお二人とそれを取り巻く人々の歩みが描かれています。 なんといってもオードリーと南海キャンディーズの2組を演じられた俳優さんたちの真に迫りっぷりがすごい!
若林さん役を髙橋海人さん、山里さん役を森本慎太郎さん、春日さん役を戸塚純貴さん、しずちゃん役を富田望生さんがそれぞれ演じらっしゃるのですが、だんだんご本人に見えてきてしまうくらい話数が進むごとにシンクロしていっているのが如実に感じられました。
もっと作品に触れる時間を見つけ出さなくては
今年は比較的ゲームに時間を割いていたこともあって映像作品やマンガをあまりチェックできず。 アチラを立てればコチラが立たずで……悩ましいです。 世の中で「タイパ」が声高に叫ばれるのも少し共感しちゃうかも。
一日の時間の使い方を今一度見直さなくてはいけないなぁと今年のまとめ記事を書きながら痛感しました。 ぼ〜っとネットサーフィンしている場合じゃないぞ、自分!
さて、録りためた番組を観なくては。 HDD容量がいっぱいだぁ……。