イラストを描く時、立体把握の参考にするために『シリコンねんど』を試してみることにしました。 自由なカタチに変形させられるので重宝しそうな予感です。
ベタつかない・固くならないシリコン製ねんど
『シリコンねんど』はその名の通りシリコン素材でできた粘土で、従来の油粘土や紙粘土のようにベタついたり固まったりすることがありません。
カラーも豊富で、「何度も遊べる粘土」として人気を博しているようです。
「練り消し」をこねて参考にしている人も
先日、イラストを描いている人が「練り消しをこねて立体把握の参考にしている」と話しているのを耳にしました。
たしかに柔らかくて何度もこねて使えるのでカタチを把握するのに向いていそうです。 聞いた時にはヒザを打ちました。
精巧な人型フィギュアも資料として魅力的だけれど
今の時代、イラスト・マンガ制作用に装飾を削ぎ落としたシンプルな人型フィギュアが何種類も販売されています。 関節を自由に曲げられるので、難しい角度のポージングを描いたりする際には重宝する一品です。
ただ、イラストで描くのは「人物」だけとは限りません。 「持ち物」だったり、「動植物」だったり、「建物」だったり……と、人型以外にも立体物などの資料を参照したいものはたくさん出てきます。
そこで上に書いた「練り消し」作戦がとても魅力的に響いたわけです。
細かな形にこねるのは難しそうですが、“おおまかなカタチをとって様々な角度から眺められる”だけでも描きやすさは変わってくるはず。 (いわゆる“アタリをとる”というやつですね)
ということで、僕も練り消しを利用してみようと考えたのですが……
もしかして「粘土」でも良いのでは?
練り消しのことを耳にした時、「こねてカタチをとるのだから粘土でも良いのでは?」とも思ったのです。 しかし、「ベタついて汚れる(油粘土)」・「放置すると固まってしまう(紙粘土)」といった弱点にも気づいてしまいました。
諦めきれず「手が汚れなくて何度も遊べる粘土があればなぁ……」とダメもとで調べてみたところ、弱点を克服した『シリコンねんど』という夢のようなアイテムがあるではないですか。
デッサン人形のかわりに使えるかどうかは不確かでしたが、高価なものでなし失敗しても痛手ではないので試してみることにしました。
『シリコンねんど』は練り消しよりも少し固め
さっそく手でこねて遊んでみたところ、手触りとしては練り消しよりも少し固めの印象です。 思い通りのカタチを作るのにはちょっぴり苦労しますが、固さがあるおかげで型崩れはしにくい感じ。
細かい装飾を形どったりするのは難しそうなので、おおまかなカタチ・角度を確認するのに活用していこうと思っています。
それでも想像した通り、ウンウンうなって頭の中で立体を思い浮かべるよりかはスムーズに描き進めることができました。
今のところ乾燥はなし
開封してからすでに何日か経っていますが、今のところ乾燥して使えなくなったりといったことはありません。
はたして耐用年数はいかほどなのか気になりますが、本当に何度も遊べる粘土だということに感動しています。 手にくっつくことはなく、イヤな匂いがしないのも嬉しい。
ちなみに僕が購入した『シリコンねんど』という名で販売されている粘土は、パッケージ袋の口がチャック式になっているので保管用の入れ物として流用できて助かりました。
耐水性もあるので洗うこともできそう
『シリコンねんど』は水場でも遊べるようなので、ホコリやゴミが付着しても洗い流してキレイにすることができそうです。
とはいえ、物によっては「洗剤を使用しないこと」など決まりもあるようなので、パッケージに書かれた注意書きはしっかりとチェックしましょう。
とりあえず、『シリコンねんど』に対する第一印象としては「こりゃあイイぞ」の一言でございました。 また何か気になることがあれば追記したいと思います。