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『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』

 今年の3月に発売した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。発売日に購入してからというもの、毎日遊ぶのを我慢できないくらいハマってしまい久しぶりにゲーム漬けの日々を送っていました。
 まだ全ての要素をクリアしたわけではありませんが、エンディングを観終えてゲーム漬けも落ち着いてきたので少しだけ感想を書いてみたいと思います。

 僕が今作を遊んで感じた印象はとにかく「器がデカい」ということでした。今作はオープンワールド(*)風のゲームシステムを採用しているため、ゲーム進行の順序はプレイヤーに委ねられています。
 ゲームが始まってすぐにラスボスの居場所が明かされるのですが、その「ラスボス討伐」という大目標を達成するための途中の道筋はプレイヤーによって異なるということです。
 普通は「キャラクターを強化してからラスボスと戦う」という流れになると思いますが、居場所が明かされた直後にラスボスのもとへ向かうことも出来てしまうのには驚きました(もちろん初期状態ではあまりに貧弱なのでなかなか勝てませんが……)。

 (*)オープンワールド・・・・・・ゲームジャンルの一つ。広大なフィールドを自由に冒険していく中でプレイヤーがそれぞれ好みの遊び方を見つけていくようなゲームのこと。昔のRPGのように次にやるべきことを指示されるような、いわゆる「おつかい」システムとは対極に位置する。

 また、今作は崖などにしがみついて登ったり、アイテムを使って滑空することが出来ます。これがとっても面白い。
 例えば、地図を確認して「次の村まで続く大きく迂回した道。直進すれば近道なのに大きな山が行く手を遮っている」なんて場合、普通のゲームでは山を越えようとしても正規の道を進ませるために透明の壁に阻まれて進めない……という「ゲームのお約束」があることもしばしば。
 しかし、今作では目の前に広がる景色のほぼ全ての部分を歩いたり登ったりすることができてしまいます。
 前述したように近道のために多少ムリヤリな行軍をしてみたり、敵のアジトの裏手にある山を登ってそこから滑空して奇襲をかけたり……などなど、ただフィールドを冒険するだけでも時間を忘れてしまえるほど遊びの幅があります。

 そのほかにも、岩を転がして敵を倒したり、草を燃やして発生させた上昇気流に乗って滑空したり、バクダンを水中で起爆させて魚獲りをしたり……あげていけばキリがありませんが、それくらいプレイヤーの「こうしたらどうなる?」という思いつきに対してしっかりとレスポンスを用意しているという開発者の方々の作り込みに対する熱意・作品の器の大きさには脱帽しかありません。

 そんな新鮮な面白さばかりでありながら「ゼルダらしさ」もしっかりと随所に感じられるのが素晴らしいです。
 謎を解いた時や地図を手に入れた時に流れるおなじみのファンファーレや効果音、過去作に登場した地方やキャラクターの名が冠された地名、知恵を絞って謎を解くミニダンジョンなど、「ゼルダの当たり前を見直す」というテーマがありながらも押さえるべきところはしっかりと押さえられているように感じました。

 近年でここまで気持ちが高ぶるようなゲーム体験というのは覚えがなかったです。僕はWiiU版を遊んだのですが、NintendoSwitchを買った暁にはSwitch版も買ってしまうかも……。
 次回作へのハードルがとてつもなく上がってしまったのでは、と心配してしまうくらい良い作品でした。

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六味

アニメゲームが大好き。最近は美術館へ足を運ぶことにもハマっています。このブログでは触れた作品や訪れた場所についての感想などを書いています。