山梨県立美術館にて開催中の特別展『バロックの巨匠たち〜ルーベンス、レンブラント、ベラスケスと栄光の時代〜』へ行ってきました。
「バロック」と呼ばれる16世紀末頃から18世紀初頭にかけてイタリアを起源としてヨーロッパで広まった様式の絵画が集められた展覧会で、今までに一度は耳にしたことのある画家の作品がいくつも飾られていました。
今回は入り口で音声ガイドの貸出が行われていたのでガイドを聴きながらじっくりと観賞。1台600円也。
作品の横に解説が記載されたプレートが添えられていますが、音声ガイドの方が作品を観ながら詳細な解説を聴くことができるので観賞に集中できますね。
一通り作品を観終えたあとは名古屋大学文学研究科教授の栗田秀法さんによる記念講演「バロックの名画を読み解く」を聴きました。僕は美術史についての知識はまだまだなので「ルネサンス美術」から「バロック美術」への移り変わりや描き方の変遷、作品観賞のポイントなどがわかりやすく解説されていてありがたかったです。
時間にして一時間半ほどの講演会だったのですが、学生時代以来の座学体験だったので終わった頃にはヘトヘトに。学生時代はコレが一日中あったということを考えると少し感慨深くなってしまいました。
これらの時代の絵画作品は聖書の一場面を描写したものが多く、また、同じ場面を何人もの画家が描いていたりしてそれぞれに解釈が異なるのがとても興味深かったです。
素人ながら、古典芸術というのは歴史・宗教などと密接に関わり絡み合っているのだというがよくわかりました。まだまだ知らないことってたくさんあるんだなぁ……。
◆山梨県立美術館 公式サイト
URL:http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/