2018年12月に発売されたアニメ映画『リズと青い鳥』のブルーレイ&DVD。買おうかどうか年末まで迷い続けていたのですが、結局ガマンできずゲットしてしまいました。とても良い作品なので、悔いなし!
『響け!ユーフォニアム』シリーズのスピンオフ映画
映画『リズと青い鳥』は、京都アニメーションのアニメ『響け!ユーフォニアム』に登場する二人の女の子にスポットを当てたスピンオフ作品です。
同じ制作会社の『たまこラブストーリー』や『聲の形』に引き続き山田尚子さんが監督を担当されたことで『響け!〜』とは雰囲気が異なり、触れると壊れてしまいそうなほどに繊細な空気を感じさせる作品となっています。
そのほか映画の感想については、過去の記事(とても面白かった映画『リズと青い鳥』)にて書いております。
ブルーレイに付いてくる特典が豪華!
発売中のブルーレイにはいくつかのエディションが用意されており、僕が今回ゲットしたのは「台本付き数量限定版」というものです。
これは「通常版」の内容に加えて、実際に音声収録で使われた《台本(複製)》が付属するというもので、本編の始めから終わりまでのト書き(シーンの内容・状況を説明する文章)とキャラクターの台詞が掲載されています。後述しますが、これが素晴らしい品なのです……!
そのほか「通常版」「台本付き数量限定版」ともに《オーディオコメンタリー》や《メイキングやインタビュー映像》などといった映像・音声特典がたっぷり収録されています。これが購入の大きな決め手でした。
聴き応えたっぷりの「オーディオコメンタリー(音声特典)」
《オーディオコメンタリー》は下記のとおり3種も収録されており、それぞれ本編と同じ時間ずっとトークされています。本編3周分の収録時間なのでかなりの満足感を得られました。ちなみに字幕をオンにしておくとキャラの台詞も目で追えるのでオススメです。
(1)[種﨑敦美(鎧塚みぞれ 役) × 東山奈央(傘木希美 役) × 藤村鼓乃美(中川夏紀 役) × 山岡ゆり(吉川優子 役)]
(2)[山田尚子(監督) × 牛尾憲輔(音楽) × 倉橋裕宗(音響効果)]
(3)[山田尚子(監督) × 西屋太志(キャラクターデザイン) × 髙尾一也(撮影監督)/山田尚子(監督) × 石田奈央美(色彩設計) × 篠原睦雄(美術監督)]
それぞれ作品制作時のエピソードに関するトークが多い印象でした。例えば声優の皆さんは音声収録時にどんな思いを持って担当キャラクターに声を当てられたのかといった話、音楽・音響担当の方々は各シーンの音楽作りにおけるウラ話(作曲法や収録手法)、美術関連の方々は作品全体で統一された「青っぽい」色彩や背景美術で利用されている技術(3DCG他)についての解説など、どちらかというとメイキング寄りな内容で僕には大好物な特典でした。
このオーディオコメンタリーで初めて気がついた演出表現がいくつもあったので、このおかげで『リズと青い鳥』をより深く楽しめた気がします。
複製台本付きを選ばなければ損、それぐらい良い特典。
「台本付き数量限定版」に付いてきた複製台本を開きつつ再び本編を観てみました。……これはもう「台本付き」を選ばないと損ですね。「通常版」と「台本付き数量限定版」との差額以上の価値を感じました。
キャラクターの台詞はもちろんのこと、ト書きによってそのシーンでキャラクターがどんな思いで話しているのかまでもが明らかになっています。これによって「こんなことを思いながら話していたのか……!」というシーンがいくつも出てきて(特に終盤)、劇場公開時とはまた違った印象を受けました。
また映像だけでなく文字という情報が増えたことで各シーンをより集中して観ることができました。この作品では主人公の二人(希美・みぞれ)が対になるような表現が見受けられるのですが、ト書きによって改めてハッキリと認識できた部分も多く、《オーディオコメンタリー》と同様に今まで気づかなかった画面の細かなところまで楽しむことができました。
数量限定というのがホントもったいないくらい良い特典です……!
サウンドトラックCDもまたイイ一枚で……。僕は劇中で演奏された『リズと青い鳥(全四楽章)』や、あの「反射光のシーン」で流れた『reflexion, allegretto, you』が大好きでリピートを止められません。
『ユーフォ』熱、また高まる。
『リズと青い鳥』ブルーレイ視聴きっかけに、また『響け!ユーフォニアム』熱が高まってきてしまいました。
一緒に劇場版の二作も再生して「やっぱり面白いなぁ」なんて唸っております。今年公開予定の新作劇場版も楽しみ……!