ぶらり紀行

『宮沢賢治展〜ようこそイーハトーブの世界へ〜』にて「雨ニモマケズ」手帳の実物と出会う。

山梨県立文学館で現在開催中の企画展『宮沢賢治展 ようこそイーハトーブの世界へ』を観てきました。 いつ訪ねようかタイミングを探していたところ、有名な「雨ニモマケズ」の構想に使われた手帳(実物)が期間限定で展示されるとのことだったので足を運ぶことにしました。

宮沢賢治が残した資料から、その足跡を辿る展覧会

山梨県立文学館で2019年11月24日(日)まで開催中の『宮沢賢治展 ようこそイーハトーブの世界へ』は、『銀河鉄道の夜』や『注文の多い料理店』、『春と修羅』など、誰もが題名を耳にしたことのある作品の数々を残した作家・宮沢賢治の生涯にスポットをあてた展覧会です。

展覧会の入り口から出口にかけて、賢治が誕生してから没するまでの足跡を本人・周囲の人々が残した貴重な資料とともに辿る内容となっていました。

直筆の書簡や作品原稿・発行書籍が並べられた展示内容

展示物は、賢治が友人へ宛てた直筆の書簡や、賢治の作品が掲載された当時の書籍などがメインで、そこに残された筆跡から賢治が確かに存在し暮らしていたことを実感することができました。

友に宛てた書簡の中には、文末に「しっかりやりませう」と20回以上も繰り返し書かれたものもあり、それが強く印象に残っています。

直筆だからこそなのか、ひたすらに繰り返し書かれたその文章から賢治の思いの強さが展示ケースを突き抜けてくるように感じられました。

期間限定で展示中の「雨ニモマケズ」手帳も観ることができた

11月2日(土)〜15日(金)期間限定で、賢治が作品の構想を書き留めるのに使っていた手帳の実物が展示されています。(※期間外は複製展示とのこと)

手帳は「雨ニモマケズ」の一節が書かれたページが開かれた状態で展示されており、賢治が書き残した鉛筆の文字をしっかりと確認することができました。

手のひらにおさまるような小さいサイズで少しくたびれた手帳の姿からは、賢治が肌身離さず持ち歩いてアイデアを書き留めていたであろうことが想像されてグッときました。

もっと宮沢賢治の作品に触れてみたくなる

宮沢賢治の作品については、学生の頃に国語の授業の中で『注文の多い料理店』や『永訣の朝』を読んだ思い出が強く残っています。

近年になってからは、NHKの番組『100分de名著』の宮沢賢治を取り上げた回で解説を聴いた程度なので、これを機に宮沢賢治作品にしっかりと触れてみたくなりました。

学生の頃に触れた上記の作品たちにも改めて触れることで、自分の中で何か発見があるかもしれません。

こうやって作者の人となり・人生の歩みを知った上で作品に触れてみるというのも、個人的に楽しみにしていることのひとつだったりします。

外部リンクほか

『宮沢賢治展〜ようこそイーハトーブの世界へ〜』詳細ページ – 山梨県立文学館 公式サイト

敷地内のいたるところに宮沢賢治のシルエットが。

「美術館通り」も秋の装いに模様替え。

《余談》 意外なところで「宮沢賢治」つながりが

実は今回の展覧会以外でも「宮沢賢治」というキーワードに触れていたことが最近ありまして。

少し前に手に入れた『イーハトーヴォ物語』というスーパーファミコン用のゲームソフトがあるのですが、これが宮沢賢治の作品世界(イーハトーブ)を舞台にしたRPGなんです。

主人公である“私”が宮沢賢治に会うために、賢治の作品世界(イーハトーブ)を巡って童話の登場人物たちと関わっていくという少し異色なゲームとなっています。

このゲームは音楽が非常に高く評価されていて、ゲーム音楽等をオーケストラアレンジして演奏している楽団「MUSICエンジン」さんによる『イーハトーヴォ物語』コンサートが今年の夏に開かれました。

「MUSICエンジン」 公式サイト

残念ながらコンサートには行けなかったのですが、これをきっかけに『イーハトーヴォ物語』に触れてみたくなってゲームソフトを手にし、その後に今回の展覧会開催を知ったので「宮沢賢治」つながりの不思議な縁を感じます。

《余談の余談》 『イーハトーヴォ物語』のピアノアレンジCDが発売したらしい

「MUSICエンジン」さんをきっかけに触れた『イーハトーヴォ物語』の音楽がピアノアレンジされたCDが少し前に発売したとのことで気になっています。

もともとはダウンロード専売だった楽曲が配信サイト終了を機にCD化されたもので、ゲームの楽曲を担当された多和田吏氏ご本人によるピアノアレンジとのこと。

通信販売は下記のサイトにて受付中のようです。

組曲「イーハトーヴォ物語 」ピアノ版 – Nano Music Productionsオンラインショップ

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六味

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アニメゲームが大好き。最近は美術館へ足を運ぶことにもハマっています。このブログでは触れた作品や訪れた場所についての感想などを書いています。