前回(記事はコチラ)の続きです。こちらでは山梨県立文学館で開催中の『作家のデビュー展』の感想を。同時開催の『文豪ストレイドッグス』とのコラボ企画についても書いてます。
作家のデビュー当時に注目した展覧会
現在開催中の特設展『作家のデビュー展』では山梨にゆかりのある作家たちのデビューにスポットが当てられ、それぞれがどのように作家としてデビューしたのかというエピソードやデビュー作の紹介・デビュー作最初のページの直筆原稿の展示などがされていました。
樋口一葉・芥川龍之介・太宰治などといった近代作家だけでなく、現在活躍中されている山梨出身作家の方々の作品も展示もされています。この日に講演が開催された辻村深月先生の作品もありました(講演の感想記事はコチラ)。
また、今回の特設展では『文豪ストレイドックス』というアニメ・マンガ作品とのコラボ企画も同時開催されていました。詳細は下記にて。
作家たちのデビュー当時の想いが記された書簡
展示品の中には作品の原稿だけでなく当時作家本人から友人や家族に宛てられた書簡(手紙)もあったのですが、これもまた興味深い展示品のひとつでした。
作品とは雰囲気が異なっていながらも、作家ごとにクセのある文体や筆致からは確かに本人が書いたのだと感じさせられるものがありました。デビュー当時の作家たちの気持ちが書き残されており、それぞれの作品に触れる際にまた新たな視点が得られそうな気がします。
『文豪ストレイドックス』とのコラボレーション
『作家のデビュー展』に関するクイズに参加するとキャラクター絵柄の缶バッチ(3種類のうち1個を選択)と辻村深月先生をモチーフにしたキャラクターが表紙の特製リーフレットがもらえました。
『作家のデビュー展』の最後には『文豪ストレイドックス』に関する展示コーナーも設けられており、アニメの紹介映像やコミックスの展示、キャラクターのイラストが描かれたパネルの展示がされていました。イラストパネルの中には作者さん描き下ろしという1枚もあり、皆さん写真撮影をしながら鑑賞されていました。(『文豪ストレイドッグス』コーナーに限り写真撮影可能とのこと)
僕はこの作品については恥ずかしながら詳しくないのですが、実在の作家がモチーフになっているキャラクターたちが闘ったりする作品なんですね(間違っていたらスミマセン)。
例えば「太宰治」というキャラクターは「人間失格」という名前の特殊能力を使うなど、元になった作家にちなんだ能力名というのも面白くてちょっと興味がわきました。
こういった作品が文学にあまり馴染みのない人への読書のきっかけになったりもしたらステキですね。
この後に聴講した、作家・辻村深月先生の講演会の感想はコチラ
開催情報
山梨県立文学館 特設展
『作家のデビュー展』
『文豪ストレイドッグス』とのコラボ企画も同時開催中
2017年7月15日(土)~8月27日(日)まで開催
休館日や開館時間・料金等の詳細は公式サイトでご確認ください。
こちらもチェック
◆ 県立美術館で『「私の1枚」 日本の写真史を飾った101人』を鑑賞
◆ 県立文学館で作家・辻村深月先生の講演を聴講
◆ ぽっつり、ぶらり、東京。(2) 『ミュシャ展(スラヴ叙事詩)』編