ぶらり紀行

モノに対する新たな視点を楽しめる『デザインあ展 in YAMANASHI』

2019年4月13日(土)より山梨県立美術館で開催されている特別展『デザインあ展』を観てきました。 NHKの番組『デザインあ』が大好きで、山梨を会場に展覧会が開催されるという情報を耳にしてからずっと心待ちにしておりました。

NHK(Eテレ)のTV番組『デザインあ』

NHK(Eテレ)のTV番組『デザインあ』は身の回りにある物や事柄をいつもと少し違った視点から眺めてみようというのがコンセプトの番組で、日用品の仕組みや製造工程などを愉快な音楽(+効果音)と映像で見せてくれます。

子供向けの番組でありながらも大人まで幅広い年齢層の視聴者を魅了しており、僕もその魅力に惹かれた一人です。

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自分が番組の中に飛び込んだかのような楽しい展示

『デザインあ展』は番組の発起人・佐藤卓さんが企画に携わっている展覧会です。 2018年には富山・東京を会場に開催されており、2019年4月ついに山梨でも開催されることになりました。

先にも書きましたが、このニュースを耳にしてからようやく楽しむことができて感激です。

展示内容については、ぜひ訪れた人に新鮮な気持ちで楽しんでもらえたらと思うので詳細は省きますが、大人の僕でも童心にかえってドキドキ・ワクワクしながら巡ってしまうような展示が盛りだくさんです。

入り口から出口に到るまで、『デザインあ』らしさ溢れる“身近なモノなのに少し違って見える”フシギな展示物の数々に興奮しっぱなしでした……!

子どもも大人も同じ目線に立って、みんな一緒に楽しめるような内容で自然と笑みがこぼれてしまいます。

特にグッときたコーナーについて

展示の中でも特に印象深かったコーナーについて少しだけ触れておきたいと思います。 内容を知らずに展示を楽しみたいという人は本項目は飛ばしていただければ幸いです。
 
 

名物コーナーを体験できる展示に大満足

まずグッときたのが番組の名物コーナーを実際に体験できるゾーンです。

一つの物を数人でグルリと囲んでそれぞれの角度から描いていく「デッサンあ」のゾーンでは、実際に対象となる置物とその周りにデッサン用の台と筆記具が用意されており、そこで描いた絵が会場内の大きなディスプレイに映し出されます。 (ちゃんと番組よろしく、パラパラ漫画のように連続で)

しかも、今回は「デザインあ展」の公式Webサイト内でも描いた絵が紹介されているとのことです。 面白い〜!

みんなが描いたデッサンあ − 『デザインあ展』 公式Webサイト

「もん」ファンにはたまらない体験も

つづいて、嬉しかったのが「もん」の体験コーナー。 ご存知ない人に説明しますと、番組の中に「家紋」の描き方を紹介しているコーナーがありまして。 円を使って巧みに複雑な紋様を描き出されていく様はまさに職人芸とよぶべき技術なのですが、なんと今回の展覧会でそれを体験することができるのです。

机に専用の用紙とコンパス・鉛筆が用意されており、三種類の家紋から好きなものを選ぶことができます。 家紋の種類によって所要時間が異なりました(5分ほどのものから、15分ほど必要なものまで)。

備え付けのタブレットに映し出された描き順を解説した映像を参考にしながら描いていくのですが、テレビで観た時に予想していた通りなかなかの難易度。 コンパスを使うなんて何十年ぶりだという状態なこともあり、僕が必死に描き上げた家紋はガタガタな線に(笑)

実際に体験することで職人さんの技術の高さをより実感することができた思いです。 「もん」のコーナーのファンである僕にはたまらない展示でした!

ちなみに、描き上げた家紋の用紙は記念に持ち帰ることができます。 恥ずかしいのでここには載せませんケド……。

過去の『デザインあ展』で展示された物との再会

最後にもう一つ。 過去(2013年)に東京で開催された『デザインあ展』で展示されていた物もいくつか並んでおり、当時会場で観ていたこともあってつい懐かしくなってしまいました。

『デザインあ展』の大きな特徴の一つに「展示物を手にとって遊ぶことができる」ことが挙げられるのですが、そこに並んでいた過去の展示物はキズだらけのボロボロな状態で、そんなになるくらい数多くの来場者に親しまれたんだなぁ……なんてことを思い胸がアツくなりました。

しかも、それらが展示されていたのが、たしか「じかん」のコーナーだったような気が……。

番組がより面白く感じられるような体験

−−展示内容についてはここまで。

『デザインあ展』は、「見る」ことと「聴く」ことで楽しんでいたテレビ版『デザインあ』からより一歩踏み込んで、来場者自身が全身(五感)をフルに使って楽しめるような内容になっています。

テレビの中から『デザインあ』の世界が飛び出してきたのか、はたまた自分自身が『デザインあ』の世界に飛び込んでしまったのか、その境界が曖昧になるような会場内のフシギな雰囲気はぜひ多くの人に体験してもらいたいと感じました。

デザインあ展』は山梨県立美術館にて2019年6月9日(日)まで。

入場料金や休館日など詳細は美術館のWebサイトでご確認ください。

山梨県立美術館 − 公式Webサイト

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《余談》 常設のミレー展もオススメ

山梨県立美術館は『種をまく人』や『落ち穂拾い』などを描いた画家・ミレーの作品を多く所蔵していることで有名ですが、そのミレーの作品を展示した常設展示のレイアウトが一新されました。

『デザインあ展』を楽しみつつ、こちらも覗いてきたのですが、作品の並び順が新しくなったり(おそらく年代順に?)、ミレーの誕生から最期までを解説した年表が新設されるなど、画家の生涯によりスポットを当てた内容に変化しています。

作品の並び順や額縁の高さが変わるだけでも新鮮な印象をうけるというのが大きな発見でした。

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六味

六味

アニメゲームが大好き。最近は美術館へ足を運ぶことにもハマっています。このブログでは触れた作品や訪れた場所についての感想などを書いています。