今年のことを振り返る記事について、こちらでは「今年観たアニメ・映画・ドラマ」のことをまとめていきます。
◆ 2022年まとめ – 「買って良かったもの」編 「ゲーム」編
異世界おじさん [TVアニメ]
同名のマンガ『異世界おじさん』が原作のアニメ作品です。 異世界から帰還したおじさんの思い出話を主軸に描かれる異色のファンタジー作品。
いわゆる「異世界転生もの」とは縁遠い自分が『異世界おじさん』を観たきっかけは、作中にゲームネタ(主にセガ)がふんだんに盛り込まれているのを知ったためです。
まさか匂わせ程度では留まらず思い切りタイトル名やゲーム画面が登場するだなんて思っておらず初めて第1話を観た時は衝撃的でした。
魅力はそこだけでなく、異世界と絡めたギャグ要素も僕の笑いの好みにブッ刺さる内容でひたすら笑い通しの幸せな30分間を毎週過ごさせてもらいました。
一時期、新型コロナの影響により制作がストップしてしまい第1話から改めて再放送されるというアクシデントも起こりましたが、すでに観たエピソードも飽きることなく何度でも楽しめる作品だと実感する結果となりました。
ホント面白かったです。
◆ TVアニメ「異世界おじさん」 – 番組公式サイト
ぼっち・ざ・ろっく! [TVアニメ]
こちらも同名のマンガ『ぼっち・ざ・ろっく!』が原作のTVアニメです。 ネット界隈でかなり盛況ですね。
女子高生バンドと聞くと『けいおん!』が頭に浮かぶ世代ですけれども、こちらも前評判の高さを耳にして観てみました。 ま〜トンデモなく面白い。
物語は孤独な主人公がひょんなことから始めることになったバンド活動を通じて自分の居場所を見つけていくお話です。 ストーリーももちろん面白いんですが、僕が特に引き込まれたのは映像の部分。
「これは何らかの実験作品なのか!?」と感じてしまうような突拍子もない映像演出(褒めてます)が各話のあちこちで登場して目を奪われます。
突然キャラクターの人形が実写映像で現れたり、元々のキャラデザとはかけ離れた作画に切り替わったり……でもそれでいて作品の雰囲気を崩さないバランスでまとまっているのがすごいです。
物語の本筋を語る場面ではちゃんと情感あるマジメな画作りでいて、対するギャグパートでは思い切りはっちゃけるメリハリ感が観ていてとにかく楽しい作品でした。
登場人物もみんな魅力的だし、そりゃ人気も出るわけだなぁ。
◆ TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」– 番組公式サイト
BIRDIE WING -Golf Girls’ Story- [TVアニメ]
女子ゴルフをテーマにしたオリジナルアニメ作品です。 普通のスポ根とはワケが違いまっせ。
気になる新作アニメを探す時には特に原作なしのオリジナルアニメによく注目するようにしていまして。 『BIRDIE WING』も気になっていました。
第1話を観てすぐ心つかまれてしまったのはユニークな世界観のため。 まず主人公の型破りな凄腕ゴルファーが必殺技の名前を叫びながらボールを打つんですよ。 それだけでもう「なるほど、そういう世界ね」と理解させられちゃうわけです。
濃ゆ〜いキャラクターを持つライバルたちと出会い、ゴルフでの死闘を通じて友情が芽生えたり……そんなアツい物語が僕の好みにマッチしました。 大マジメな顔をしてギャグをブッ込んでくるところも大好きです。
2023年4月にはシーズン2の放送が予定されているので今からすごく楽しみ。
◆ TVアニメ『BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-』– 番組公式サイト
シャインポスト [TVアニメ]
同名のライトノベル『シャインポスト ねえ知ってた? 私を絶対アイドルにするための、ごく普通で当たり前な、とびっきりの魔法』を原作とし、アニメだけでなくマンガ・ゲームなど複数の媒体でメディアミックスされている作品です。
今までに数多くのアイドルアニメが世へ送り出されてきました。 まさに群雄割拠なこの時代に生まれた新たなアイドルアニメの内容とは果たして……と気になって観てみたところ、見事にハマる結果に。
主人公のアイドルたちを支える男性マネージャーの設定がなかなか面白く、「嘘をついている人が輝いて見える」特殊能力を持っているんです。 かなりファンタジーではありますが、この能力とそれぞれに悩みを抱える少女たちとが作用し合って物語を盛り上げます。
自分の弱点をさらけ出し、向き合い、乗り越えていく様が描かれますが、キャラクターをどん底に追い込みすぎないバランスが好みです。
弱小アイドルグループからトップを目指す王道的ストーリーに現実離れした特殊な能力というスパイスが加わることで、他のアイドル作品とは一味違った新鮮さを味わえました。
◆ TVアニメ「シャインポスト」 – 番組公式サイト
シン・ウルトラマン [映画]
言わずと知れた樋口真嗣&庵野秀明タッグが送る「シン・」シリーズの新作です。
原典であるTV版『ウルトラマン』(+あの作品)のあんな要素こんな要素が詰め込まれつつ一本の映画としてまとめられていて劇場では開始数秒から最後まで心の中で叫び通しでした。
観てからというものどうしても頭を離れず『音楽集(サントラCD)』を聴きまくり、『デザインワークス(設定資料集)』も読みふけり、令和の時代に初代ウルトラマンの要素を含む新作が観られた感動でしばらく胸いっぱいの時期がありました。
つい先日ブルーレイ・DVDの発売が決定したとの情報も発表されていましたね。 ゲットするつもり満々でございます。
なかなか気軽に外出できない状況の中で今年唯一映画館で観た作品となりました。
◆ 映画『シン・ウルトラマン』 – 公式サイト
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品 [映画]
2008年に公開された映画『アイアンマン』を皮切りに今なお展開を続けているマーベルの映画シリーズです。
かなりの作品数があるのでとりあえず『アベンジャーズ/エンドゲーム』を目標にひたすら鑑賞を重ねまして……
最終的に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』までたどり着きました。 ただ、残念ながら途中に存在する連ドラ作品までは手が回らず……。
ほとんどの作品は有料会員制の動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で一気に観ることができました。 『ノー・ウェイ・ホーム』だけは「Amazon prime video(アマゾン プライムビデオ)」にて。
MCU映画は作品全体で世界観を共有しているのでヒーロー単体の映画でも別作品のキャラクターが当たり前のように登場します。
その時点までの過去作品に関する知識を観客は当然持っているであろう前提で物語が進むので、シリーズ作品全てを包括した壮大な連作映画の形を成しているんですね。
今までに連作のシリーズを追いかけた経験なんて長くてもハリーポッターやスターウォーズくらいなもので、こんなに何十作品と連続して映画を観た経験はありません。
一つ一つ作品を追いかけてキャラクターを覚えていき、最終的にそこまでに登場した面々が一堂にアッセンブルした瞬間はさすがに震えました。 たぶん大視聴マラソンを走りきった喜びも含まれていたと思います。
いやぁ、なるほどみんな注目するわけだ。 これまでにない映画体験をさせてもらいました。
◆ Disney+(ディズニープラス) – 公式サイト
ドロステのはてで僕ら [映画]
以前フジテレビで放送された番組『もっと評価されるべき審議会』の中で元テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行さんが紹介されていて気になった映画です。
カフェを営む主人公が自室のテレビに2分後の未来が映っているのに気づくところから物語は始まり、自分たちの未来の姿に翻弄され近隣住民を巻き込んだ騒動へと発展していく様が描かれます。
途中、もう一台テレビを用意して合わせ鏡のように画面を写し合うことでもっと先の未来が見えることを発見し、さらに事態は加速していくのですが……。 この合わせ鏡状態で延々と像が並ぶ状態を「ドロステ効果」と呼ぶのだとか。
全編とおしてほぼワンカットで撮影されていて「これどうやってるんだろう」と映像に注目しながら観るのも楽しい一作。 制作は劇団「ヨーロッパ企画」です。
ヨーロッパ企画さんといえば実写のゲームをネット上に公開されていたような記憶があって、僕の中ではそのイメージが今でも続いています。 懐かしい。
◆ ヨーロッパ企画 – 公式サイト
アストリッドとラファエル 文書係の事件録 [ドラマ]
二人一組で力を合わせて事件を解決する、いわゆる「バディもの」って面白いですよね。 何か面白そうな番組はないか探していたら見つけたのがフランス発の犯罪ミステリードラマ『アストリッドとラファエル』でした。
◆ アストリッドとラファエル 文書係の事件録 – 番組公式サイト(NHK)
ずばぬけた知識と思考力を持つ頭脳派の文書係・アストリッドと、豊富な現場経験と鋭い直感を活かす行動派のラファエル。 まるで正反対のような二人が互いの違いを知り、補い合いながら事件を解決することで絆を深めていきます。
ちょうど「アマプラ(Amazon prime video)」でイギリス・BBCのドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』を楽しんでいたタイミングで、そういえば女性同士のバディものって観たことないなぁと思ったのでこちらにも触れてみたのでした。
最初はどこかよそよそしい空気が漂っていたものの、いくつもの事件を二人で経験していく中でお互いの距離感が変化していくのがわかって面白いです。
物語の軸としてアストリッド側の変化に重点が置かれており、それも単なる変化ではなく人間としての成長が含まれているので、各話で積み上げてきたものが最後に大きな感動へと繋がります。
バディものといえば、お互いにいがみ合ってケンカするけどどこか憎めない……みたいな凸凹具合を象徴するシーンがおなじみなイメージです。
ところが本作では絶えずコミュニケーションを交わしながら順当に絆を深めていくストーリー運びでなんだか新鮮でした。 なんだか観ている側の気持ちも温かくなるような感じ。
続編となるシーズン2が2023年5月頃からNHKで放送予定らしく今から楽しみにしています。
VODにどっぷりな一年だった
今年は「アマプラ」などのVOD(会員制動画配信サービス)を利用していたこともあって、映像作品を定期的にたっぷり楽しませてもらいました。
「ディズニープラス」でのMCU視聴マラソンもあったので、もしかすると一年間の映画視聴本数は今年が一番多いかもしれません。
劇場の大画面・大音響で楽しむのはもちろん、家にいながらにして昼夜問わずたくさんの作品に触れられるサービスがあるのは本当にありがたいことです。
今年触れた作品に思いを馳せて映像作品が持つ魅力を再認識し、来年も良い作品に出会えるよう祈りながら年越しの準備へ移りたいと思います。