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心に残る旅の思い出と言葉を追う『MOTHERのことば。』

昨年からずっと発売を待ちわびていた本『MOTHERのことば。』をゲットしました。 ページをめくるたびにワクワクが止まりませんとも。

ゲーム『MOTHER』シリーズに登場する「ことば」をまとめた本

先日発売となった『MOTHERのことば。』は、ゲーム『MOTHER』シリーズ全3作に登場するキャラクターのセリフやゲームメッセージなどといった「ことば」の全てをまとめた本です。

本はシリーズごとに一冊ずつ分けられていて3冊が1セットで専用の化粧箱に収められています。 真っ赤な見た目が美しい……!

各シリーズの冒険をはじまりからおわりまで振り返るように、登場キャラクターのセリフやアイテムの説明、敵キャラクターの行動メッセージなどが物語の流れに沿った構成で載せられています。

読むまではキャラクターのセリフだけがまとめられているのだとばかり思っていたのですが、各アイテムの説明や使った時・食べた時に表示されるメッセージ、敵キャラクターの行動ごとに用意されたメッセージまでまとめられていることに驚かされました。

まさしく『MOTHER』シリーズに登場する「ことば」を網羅した本、といった感じです!

物語の流れを追うような構成がすばらしい

構成もすばらしく、内容は主人公たちが訪れる町ごとにまとめられていて、町の全景(ドット絵)が章を区切るように見開きで現れます。 ゲーム中では画面に入る部分だけをスクロールでしか見たことのなかった町を2ページ(見開き)まるごと使って一望できただけでもうグッときちゃいました。

そして、その場所に登場する全キャラクター・全オブジェクト(看板など)のセリフがズラリと並んでいきます。 選択肢がある場合にはそれぞれの返答パターンが条件も込みでしっかりとまとめられているので、遊んでいた時には気づかなかったような会話をいくつも発見できて面白かったです。

それぞれのことばは、話し手のドット絵が添えられていたり矢印で次のセリフへ誘導してくれたり、とても読みやすく掲載されていて、相当に練り込まれた紙面デザインであることを感じさせられました。

セリフやメッセージをまとめた本ということで文字情報が多めになりそうなところを、ゲーム中に登場するドット絵や文字フォント、画面写真がふんだんに盛り込まれた華やかな紙面となっているので、ページをめくる度にとても楽しい気持ちにさせてくれます。

物語の流れに沿った構成であることも相まって、ゲームを遊んだ当時の気持ちを追体験させてもらうような不思議な読書となりました。 読んでいる間、頭の中には自然と『MOTHER』シリーズの音楽も流れてきちゃったりなんかして。

各バージョンでのセリフの違いもバッチリ収録

ちょっと気になっていた「バージョン違い」によるセリフの変化はどのように収録されているのか、について。 さすが、そこはバッチリと各バージョンごとのセリフが収録されていました。

簡単に説明しますと、『MOTHER』シリーズの第1作目と第2作目(『ギーグの逆襲』)にはバージョン違いがいくつか存在します。

まず最初に発売されたファミコン版(第1作目)とスーパーファミコン版(『ギーグの逆襲』)。

そして後にゲームボーイアドバンス(GBA)向けに移植された『MOTHER1+2』が発売。

そして、さらに数年後、今度はWii・WiiU向けに第1作目と『ギーグの逆襲』がVC(バーチャル・コンソール)としてそれぞれ移植されます。

上記のように様々な機種に作品が存在しており、ゲームの内容に大きな違いはないものの、セリフやメッセージは各機種・各時代に合わせた調整が行われているんです。

主な変更点としては、時代の変化(規制の強化)によるためか性的なものに該当する単語が削除されたり、暴力的な言葉がもう少しやわらかめの言葉に置き換えられたりしています。

ほかには、他社さんの某RPG作品のタイトルも削除されていたりなども……(笑)

そういったことばの変化も『MOTHERのことば。』ではしっかりまとめられているので、「ファミコン版・スーパーファミコン版では意外と過激なことばが使われていたんだなぁ……」なんてそれぞれの違いを確認するのが楽しかったです。

《余談》 ついニヤリとしちゃうニクいデザイン

本の中身はもちろんのこと、外側までもしっかりと隙なくデザインが施されていました。

保存しておくためにも最適な外箱。

まずは配送用の外箱。 この外箱もセットとなって売っているのですが、側面には『MOTHER2〜ギーグの逆襲〜』に登場する「エスカルゴ運送」のロゴが。

こういう“ゲーム中から飛び出してきたようなアイテム”にめっぽう弱いんですよね。 う〜ん、たまらん……!

こういうの、もう大好き。

そして、中身の本も並べてみると3冊ともビミョ〜に表紙の色合いが違っています。 ほぼ日さんによると、印刷会社さんによって各ゲームのパッケージを分析が行われ、さらに、経年による退色なども考慮しながら表紙の色を決めたのだとか。

ふと、「神は細部に宿る」なんて言葉を思い出しました。

絶妙〜な色の違い。(ちょっぴり加工しすぎました)

ずっと手元に置いておきたくなるような本

『MOTHERのことば。』を読んで、自分ではまだ味わいきれていなかった『MOTHER』の世界観に触れられたような心地です。

それだけでなく、自分の中でずっと忘れられない思い出のセリフを見つけた時の嬉しさは何とも言えぬものがありました。

ゲームを遊んでから何年経っても覚えているものだなぁ……と、『MOTHER』という作品の持つ魅力を改めて感じます。

とにかく1ページ1ページどこを読んでもワクワクに満ちている、何ともステキな本でございました……!

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六味

アニメゲームが大好き。最近は美術館へ足を運ぶことにもハマっています。このブログでは触れた作品や訪れた場所についての感想などを書いています。