山梨県にある河口湖美術館にて2018年6月から9月にかけて開催されている『アルフォンス・ミュシャ展』へ足を運んできました。ミュシャ展を観るのは昨年東京で開催された『スラヴ叙事詩』の展覧会以来です。
今回は「アール・ヌーヴォー」時代の作品を集めた展覧会
今回のミュシャ展は「アール・ヌーヴォー」の時代に描かれた作品がメインの展覧会で、「ミュシャ」と聞けば誰しもが思い描く、微細な文様が美しい“あのデザイン”の絵がたくさん飾られていました。
僕はミュシャの作品集を一冊持っているので馴染みのある作品が多い展覧会ではありましたが、やはり実物を目の前で観られるというのは格別の喜びがあるものです。どれだけ見慣れた絵であっても飽きることなく眺めていられる、大きな魅力にあふれています。
晩年に残した「スラヴ叙事詩」などの油彩画もフォローされていた
今回は「アール・ヌーヴォーの華」と題された展覧会だったので、デザイン画以外にミュシャが残した油彩画などの作品についてはあまり期待せずに訪れました。
しかしながら、数こそ多くないものの終盤のコーナーでしっかりと紹介されていたのは嬉しかったです。「スラヴ叙事詩」については小さい複製パネルでの展示になっていました。
改めて作品を目にして感じたことですが、やっぱりミュシャの油彩画が大好きです。 写実な描写でありながらも、画面構成や色使いなど随所に「アール・ヌーヴォー」時代のような緻密なデザイン性が見てとれるところがたまりません。
常設展示には葛飾北斎や歌川広重の作品も
完全に『ミュシャ展』を目当てに行っていたために嬉しいサプライズだったのが、河口湖美術館が常設展示している作品の中に葛飾北斎や歌川広重の絵が含まれていたことです。
河口湖美術館では富士山をモチーフにした作品が主に展示されており、その中に含まれる葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「富士三十六景」といった作品群のうちの数枚を鑑賞することができました。
作品を楽しんだあとは館内の喫茶コーナーで一休み
展覧会を堪能したあとには館内にある喫茶コーナーで一休み。美味しいアイスコーヒーをいただきました。
ここは一面ガラス張りなので湖畔の景色を眺めながら軽食を楽しめます。(この日は残念ながら富士山に雲がかかっていました……)
メニューには開催中の展覧会に合わせたものもあるようで、ミュシャをイメージしたセットメニューがオススメされていました。
おわりに
河口湖美術館には今回始めて訪れましたが、大きすぎず小さすぎず程よい規模で、落ち着ける雰囲気の良い場所でした。
観光地なだけあって、美術館の周りにも多くの施設が並んでいるので色々と楽しめそうです。美術館を出てすぐ目の前に広がる湖のほとりは遊歩道になっているため、景色を楽しみながら散策するのも良いかもしれません。(今の季節はちょっぴり暑いのでご注意を)
『アルフォンス・ミュシャ展』は河口湖美術館にて2018年9月2日(日)まで開催中。休館日等の詳細は下記の公式サイトをご確認ください。