山梨県立美術館で6月30日から始まった特別展『魔法の美術館〜光と遊ぶ、真夏のワンダーランド〜』を観てきました。 体験型の展示ということで家族連れが多く、館内は子どもたちの楽しむ声で賑わっていました。
光・音・映像に自ら触れる、体験型アート展示
今回の特別展『魔法の美術館〜光と遊ぶ、真夏のワンダーランド〜』は、音や光・映像に自らの身体で触れることによってリアルタイムに変化する体験型のアート作品がメインで展示されています。
古典美術などの展覧会では静かな館内でゆったりと作品を眺めて楽しむのが一般的ですが、それとはうってかわって体験型のアート作品に触れて楽しむ子どもたちの楽しげな声が館内に響きわたっていたのが印象的で、いつもとは少し違った雰囲気を味わうことができて新鮮でした。
このような体験型の展示というのは山梨県立美術館の歴史の中でも珍しい試みとのことで、創立40年を迎えた県立美術館にとって新たな分野を開拓しようと一歩を踏み出しているようにも感じられました。
「観る」だけではない作品鑑賞の面白さ
「自分の動きに反応して作品が姿を変える」というのは新鮮で、ただ観るだけでなく自ら作品に介入していくことの面白さに衝撃を受けました。
スクリーンに写った自分の影がみるみる姿を変えていったり、無地の壁にふれることで音や映像で反応が返ってくる……など一見シンプルでありながら、つい大人も子どもと一緒になってはしゃいでしまうような魅力がありました。
ちなみに館内は写真撮影OKだったのでブログ用に記録しておきたかったのですが、周りのお客さんが楽しむ様子を勝手に撮影するというのも少し気が引けたので今回は遠慮しておきました。
せっかくなので、館内の様子がわかるページを下にリンクしておきます。
(リンクの内容は当記事執筆時点のものです)
◆ 『魔法の美術館』展覧会紹介 ― 山梨県立美術館 公式サイト
◆ 県立美術館で「光と音」の展覧会 ― NHK NEWS WEB
いつもと違った雰囲気の美術館が楽しい
今回の展覧会では子どもたちの賑やかな声が常に響きわたっており、美術館としては珍しい姿を見ることができた気がします。(もちろん特別展以外の展示室は静けさを保っていましたが)
いつもかわらず静かに作品と対峙できる常設展と、毎回ガラリと雰囲気がかわるのが楽しい特別展との、「静」と「動」のバランスが心地よいなぁと改めて感じさせられました。
開催情報
山梨県立美術館 特別展
「魔法の美術館〜光と遊ぶ、真夏のワンダーランド〜」
会期:2018年6月30日(土)~8月26日(日)
その他、休館日や料金等の詳細は公式サイトにてご確認ください。
◆ 山梨県立美術館 公式サイト