前回(記事はコチラ)の続きです。県立文学館で特設展『作家のデビュー展』を鑑賞した後、現在ご活躍中の山梨県出身の作家・辻村深月先生による講演会『フィクションの向こう側』を聴講してきました。
とても聴き応えがあり、充実した時間を過ごすことが出来ました。
辻村深月先生について
辻村深月先生は山梨県出身の作家で2004年に『冷たい校舎の時は止まる』でデビューして以降、現在までに数多くの作品を発表されており、いくつかの作品は映画やドラマ・マンガ化もされています(映画『ツナグ』、ドラマ『朝が来る』など)。
2017年5月には最新作『かがみの孤城』が発表されました。
辻村深月先生の小説への想いが語られた講演会
この講演会は辻村先生に対して文学館館長の三枝先生が聞き手となって進行するトークショー形式での講演でした。
同・文学館で開催中の『作家のデビュー展』とからめて、辻村先生のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』にスポットを当てながら辻村先生が小説を書くようになったきっかけや小説を書くということに抱く想い、ミステリーの魅力、小説を書きたいと考えている人へのアドバイスなどが終始和やかな空気の中で語られていました。
印象に残った「文章作成のコツ」
その中で辻村先生が語られた「読みやすい文章を書くためには、読み手を意識して手紙を書くように文章を作ること。難しい言葉を使った気取った文章にしないこと。」という文章作成のコツが強く印象に残りました。
これについては小説だけでなく文章作成に関するあらゆる物事に通じることだなぁと思います。今書いているこのブログ記事もそうですが、読み手にとって少しでも読みやすい文章を書くように心がけようと背筋が伸びました。
聴き応えのある充実した数時間
舞台上でのお二人のお話は言葉一つ一つがキレイに整理されていて内容が頭に入りやすく、アドリブで話されているとは思えないほど聴きやすくて驚きました。
1時間半という講演時間があっという間に感じられましたが、辻村先生ご自身のことを知ることが出来たのみならず、文章作成における大切なことなど、得られたものがたくさんあったように感じます。とても充実した時間を過ごすことができました。
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