新たにゲーム機を手に入れました。 あの『セガサターン』と、そして『ドリームキャスト』も。 令和の今になって。 いや、今だからこそ。 レトロゲーム、シロ!
きっかけは『アドベンチャーゲーム大全』を読んだこと
前に書いた記事で紹介した「メディアパル」より発売の書籍『甦る 至上のアドベンチャーゲーム大全(既刊3巻)』を読んで、未だ知らぬアドベンチャーゲームの数々に衝撃を受けました。
自分の所持しているゲーム機で遊べる作品であれば気軽に手に取ることもできますが、未所持のゲーム機向け作品では知識がないのも相まって右も左もわからない状態で……。 しかし、知らない作品を過去にしてこのまま素通りしてしまいたくないと感じる自分がいました。
例えば、とてつもなくプレミア化しているとか、ゲーム機を動かす環境を揃えるのが困難だといったことでもない限りは頑張って実際に遊んでみたいと思い、まずは世代的に身近でありながらも当時は遊べていなかった『セガサターン』と『ドリームキャスト』に焦点を絞って探してみることに。
この2機種についてはPC向けのアドベンチャーゲームが豊富に移植された歴史があることも興味を惹かれた一因となりました。
幸いにもそこまで高騰しているわけでもなかったようで両機種とも予算内で手に入れることができてよかったです。 (美品にはこだわらなかったので、やや味わい深い色味になっていますが……)
ディスク媒体のレトロゲームはあと何年遊べるのか
「過去の名作を知らないままでいたくない」という思いをより強くさせられたのは『セガサターン』と『ドリームキャスト』のどちらも光ディスク媒体のゲームだったからです。
物体はどうしても経年劣化を避けられません。 それはゲームソフトも例外ではなく、すでに発売から何十年も経っているゲーム機向けソフトの中には起動できなくなっているものもあるらしいのです。
僕がネット上で目にしたのは『プレイステーション2(PS2)』用ソフトのデータ面(裏面)が白く濁って読み込めなくなったという事象でした。 カートリッジよりも光ディスクの方が劣化が早かったりするのでしょうか。 もちろん保存する環境(室温・湿度など)も大きく影響するとは思うのですが……。
そんなわけで「いつか遊んでみたい」という願いはいつまでも先延ばしにはできないと痛感し、いよいよ未体験のゲーム機を手に入れるに至ったのでした。
考えてみれば、少し前に『PS2』までもが発売20周年を迎えていますもんね。 この世代のゲームもいよいよ次代に向けての保存を考えるフェーズに入ったのかと思うと感慨深いです。
現代機に移植されていない作品もなかなか多くて
『アドベンチャーゲーム大全』を読んだのをきっかけに『セガサターン』や『ドリームキャスト』のアドベンチャーゲームについて調べていたところ、現代機に移植されて手に取りやすくなっているタイトルもあるけれど全てではないことがわかりました。
しかも移植されていない作品の中にすごく遊んでみたいタイトルがいくつもあったりしたので、今回ゲーム機を手に入れることを決意したのは悪くないタイミングだったと満足しています。
ただ一つ悩みがあるとすれば、貴重さが増していくばかりの状況の中でたくさんの気になるソフトたちをいかにして手に入れていくかに尽きますね。 定価をはるかに超えるような値で取引されているタイトルもありますから、どこかで妥協は必要だろうとも考えてますけれど……。
もっとゲームを知りたい、楽しみたい
『セガサターン』や『ドリームキャスト』は当時、ゲーム屋さんなどで当たり前に目にしていたはずなのですが、子どもだった僕の興味関心の幅が狭かったことや使える金額の限界など様々な理由が重なって接点がありませんでした。
それが令和の今になって眼前に存在していることにすごくワクワクしています。 あの時に触れられなかったゲームの青春を少しずつ取り戻しているような実感があるのかも。
と、中古のレトロゲームばかりでは現代のゲーム産業の売上に貢献できていないので新作ゲームのチェックも忘れずに、新旧ともにいろいろな作品に触れて知っていきたいです。
《余談》 レトロに「接点復活剤」は欠かせない
ところで『ドリームキャスト』で遊ぼうとしたところ問題が発生しましてね。 (解決済)
「ソフトを起動してもすぐにリセットされてメニュー画面に戻ってしまう」症状にみまわれ背筋にヒヤリとした汗が……。
少し調べるとディスクを回すための内部モーターが劣化しているとそうなる場合が多い、との情報が見つかりました。 で、このモーター、当然ながら純正品なんて出回っていないし代替品もなかなか見つかりません。
「ゲーム機はあるのに遊べないのかーッ!?」と絶望しかけた時、 別のとある情報が目に入ります。 「ディスク蓋を手で押さえると駆動する」と。 ワラにもすがる思いで本体を押さえてみたところ……すごく快調!
この場合はどうやらモーターではなく蓋の開閉を検知するセンサーが劣化しているのだそうで、本体内部のセンサー部分に『接点復活剤』を吹きかけると直るとのこと。
それにならって手元の接点復活スプレーで処置した結果、手で押さえなくても問題なくソフトが遊べるようになりました。 セ、セーフ……!
今回の『ドリームキャスト』に限らず、所持しているゲーム機を遊ぶ時にはかなりの頻度で『接点復活剤』のお世話になっている気がします。 もちろん、やたらと吹けばいいものではなく使い所を見極めなくてはいけませんが、一家に一本持っていて損のない便利グッズですよね。
ただ、種類によってはプラスチックを溶かすものもあるようなので、含まれている成分をしっかり確認した上で使いましょう!