近ごろ気になった本をアレコレ手に取ってみたのでまとめておきます。 今回は『ゲームさんぽ 専門家と歩くゲームの世界』、『JOJO magazine 2022 SPRING』、『一生使えるサイズ事典 住宅のリアル寸法 完全版』、『「桃太郎電鉄」で学ぶ47都道府県地理・歴史攻略』を読みました。
ゲームさんぽ 専門家と歩くゲームの世界
「ある分野の専門家にゲームの画面を見せてコメントしてもらう」という異色のゲーム実況動画で話題をよんだ『ゲームさんぽ』が書籍化されたので手に取りました。
企画が生まれたきっかけといったウラ話にはじまり、過去の動画に登場された専門家に改めて行ったインタビュー、ゲームを通して世界の事象を見つめなおすコラムなど、動画版をただ本にしただけではない(動画版を知っているとより楽しめる)内容になっています。
今後、自分でゲームを遊ぶ時にも普段は意識しなかった部分まで見渡せる新たな目(視点)を与えられたような心地。 序文の段階からあまりに面白くて読む手が止まりませんでした。
ゲームが好きな人だけでなく、あまり詳しくないという人まで夢中になって読めるような、ここ最近読んだ本の中でかなり僕好みな一冊です。
◆ 【ゲームさんぽ/ゼルダの伝説】気象予報士・石原良純さんと『ブレス オブ ザ ワイルド』をやってみたら、天気の仕組みがよーーくわかった! – YouTube公式(動画)
JOJO magazine(ジョジョ・マガジン) 2022 SPRING
マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』35周年を記念したファンブック。 コミックのみならず、アニメ・ドラマ・小説などあらゆるメディアの関連情報が掲載されていました。
僕のお気に入りポイントはインタビュー系の記事が多いところです。 荒木先生による表紙イラストのメイキング&コメント、初代担当編集・椛島良介さんとの打ち合わせ風景を再現した対談(という名の映画談話)、歴代のアニメ制作関係者(声優・ED映像制作スタッフ・第6部総監督)・高橋一生さん(ドラマ版の岸辺露伴役)・書き下ろしスピンオフ小説の作者(真藤順丈さん・乙一さん)へのインタビューなど目白押し。
他にも目玉として荒木先生による描き下ろし読切マンガ『岸辺露伴は動かない〜ホットサマー・マーサ〜』が掲載されていたり、とにかく隅々まで『ジョジョ』を味わえる豪華な一冊でした。
今回の『岸辺露伴は動かない』を読んで、露伴先生は僕たち(現実)とマンガの世界とを近づけ繋げてくれる役割も担っているのかな、なんて思いました。 身近な事象が描かれているだけでこんなにもマンガの中での出来事が隣り合わせに感じられるんだなぁと驚かされます。
一生使えるサイズ事典 住宅のリアル寸法 完全版
イラストの資料として(いつか)使えそうだと思ったので確保。 住宅建築に関する本で一軒家にまつわる物の寸法(サイズ)がたっぷり掲載されています。 読者としてのメインターゲットは建築に関わる設計者らしいですが、イラストレーター・漫画家など建築物を描く人々にも有用な一冊として取り上げられていました。
読む前は家具の寸法がわかるくらいかと思い込んでいたのですが、住まいに関連するものについてかなり幅広くカバーされていました。
屋根の高さや廊下の幅・段差の高さといった外観にはじまり、家具・家電・食器類、風呂・トイレなどの設備、車・バイク・自転車、さらには庭先の樹木に到るまで……とにかく「家」とそこでの「暮らし」に関わるあらゆるもののサイズが載っています。 さすが事典というだけある……!
この本では一軒家の住宅がまとめられていますが、学校や会社といった違うロケーションに関する寸法を集めた本も続刊として出してほしいくらい良い資料でした。 (すでに出てたりするのかな……?)
余談ですが、この本のもとになった記事が掲載されている雑誌『建築知識』では、イラストやマンガを描く人に向けた特集記事(背景の描き方など)が定期的に組まれていて、その度に大きな話題になっていますね。
「桃太郎電鉄」で学ぶ47都道府県地理・歴史攻略
ゲーム『桃太郎電鉄(桃鉄)』のキャラクターとともに楽しく日本全国の地理・歴史を学べる一冊です。
『桃鉄』とのコラボではありますがゲームの攻略情報はほとんど掲載されておらず、より学習をメインに置いている印象です。 以前ここでも紹介した『桃太郎電鉄でわかる都道府県大図鑑』と比べても、学習用としての傾向を強く感じます。 (『全国図鑑』にはゲーム内での物件収益率など攻略情報も載っていました)
僕は『桃鉄』を入り口にして地理・歴史に関する知識を蓄えたいと思ってこの本を手に取ったので、学習メインの内容はむしろありがたかったです。 名所や名産品だけでなく関係する歴史上の人物についても解説されていますし、クイズで内容をおさらいできるのも嬉しいポイント。
構成は1都道府県につき4ページ(北海道は少しページ増)で、名所・名産品・関連人物について解説されています。 解説の文章量は多すぎず少なすぎず、写真もふんだんに載っていて読みやすいです。
この本を足がかりに自分で調べて学んでいくことのきっかけ作りにはもってこいかもしれません。
本はイイね
どんな本でも読んでいる時間というのは本当に楽しいものですね。 世の中に数多あるお金と時間の使い道の中で、僕は読書にだけは糸目をつけずにいようとマイルールとして定めてきました。
どんどん部屋に本が溜まっていく状況が悩みでもありますが、やっぱり新しい本を開く瞬間のワクワクは何ものにも代えがたいです。
自分の中に生じた興味関心に付き従うことは決してムダにならないと信じて、今日もまた「気になる本リスト」に新たなタイトルを書き加えていくのでした。