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ようやく挿絵が観られる!『山口晃 親鸞 全挿画集』

画家・山口晃さんの絵がとても大好きで日頃から情報を追いかけているのですが、2月初旬に画集『山口晃 親鸞 全挿画集』が発売されると知って喜び勇んでゲットしてきました。 ここに書くまでに随分とかかってしまいました……。

小説『親鸞』新聞連載時の挿絵が全て詰まったアツい画集

山口晃 親鸞 全挿画集』は、作家・五木寛之さんの長編小説『親鸞』が新聞連載されていた時に山口さんが担当された挿絵が全てまとめられている画集です。

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全1052回にわたる長期連載の中で一話ごとに描き下ろされた絵が余すところなく収録されており、画集自体もとてつもない厚さがある一冊になっています。 見た目からとてもインパクトを感じますね。

山口さんのエッセイ本3冊(後述)と同じくらいの厚さ。

山口さんのユーモアが見え隠れする絵が本当に大好きなので発売を待ちに待った画集です。

「描き損じ」や「差し替え」に「ラフ(下書き)」など見所もたっぷり

新聞連載時の絵のみならず、事情により差し替えられた絵ラフ(下書き)のほか、描きさし(途中で描くのをやめた絵)なども収録されています。

また、新聞掲載時は白黒で載った絵もカラーで収録されていたりするようなので、新聞連載を追っていた人もそうでない人も楽しめる画集です。

ちなみに僕は“そうでない人”です。山口さんのことを知ったのが最近のことだったので……。

画家の苦労もそこかしこに見え隠れする貴重な一冊

画集に収録されたほぼ全ての絵には山口さん本人のコメントも添えられているのですが、絵の説明だけでなく制作の過酷さを感じさせる証言もいくつか残されています。

小説の作者・五木先生からの注文(例:人物の顔を描かないで……等)に悩んで筆が止まってしまったり、受け取った仮原稿と完成稿で細かい記述が変更されていて絵が合わなくなったり、絵の表現を少し冒険してみたところ新聞社からクレームが……など、制作当時に起こった出来事が細かに語られていて、読んでいるこちらも気の毒になってしまうくらい苦労の数々が垣間見えました。

そういった部分でも貴重な一冊になっている気がします。(喜んでよいやら悪いやら)

ようやく『親鸞』の挿絵を観ることがかなった

山口さんの作品を知る中でとても興味関心をくすぐられたのが『親鸞』の挿絵でした。

重厚な物語と比べるとギャップのある、つい笑いがこぼれてしまうような言葉遊び(ダジャレ)で表現された挿絵に一発で心を奪われてしまい、ぜひ全ての挿絵を観てみたいと強く感じて調べてみることに。

しかし、書籍化された『親鸞』の単行本にはどうやら山口さんの挿絵は載っていないということがわかり(おそらく無いハズ)、落胆。 しばらく記憶からは忘れ去っていました。

そして時は流れ、今年の2月。 ついに発売された全挿画集にて山口さんの挿絵を観ることがかなったという次第です。 いや、ホント嬉しい限り。

ちょうど裏表紙に載っていた、この挿絵に強く心惹かれたのです。

恥ずかしながら小説はまだ読んだことがないので、これを機に触れてみたいです。 物語を知った上で絵を観れば、きっと何か違うものを感じられるハズ……。

山口さんを知ったきっかけ

僕が山口さんを知ったきっかけは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のファンブック『ジョジョメノン』に掲載されていた『ジョジョ』の作者・荒木飛呂彦さんとの対談記事です。

実はその時はまだ山口さんのことをちゃんと認識しておらず「ステキな絵を描かれる人だなぁ」と素通りしてしまっていました。

その後、NHKのTV番組『日曜美術館』で山口晃さんを特集した回が放送されたのを観た時にも「ステキな絵を描かれる人だなぁ」と同じように感嘆したのですが、「はて、どこかで観たような覚えが……」と本棚から『ジョジョメノン』を引っ張り出して確認してみたら同一人物で。

そこでハッキリと山口さんのことを認識し、同時に情報を追いかけるようになっていました。

『すずしろ日記』シリーズもすっごく好き

山口晃さんが自身の生活などについて描いているイラストエッセイ集『すずしろ日記』シリーズ(2019年現在3巻まで発売中)も、コラムやエッセイが大好きな僕にはたまらない内容で何度も読み返しています。

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山口さんの絵画作品とは打って変わってユル〜い筆致のマンガ形式で描かれたエッセイで、日々の生活での出来事や奥様との面白おかしい掛け合いのほか、時には真面目な美術論や考察も展開されるなどページをくる手が止められなくなる不思議な魅力があります。

中には締め切りにキリキリマイな山口さんの代わりに奥様が筆をとっている珍しい回なんかもあって面白いです。 そういった部分も赤裸々に収められている自由なところに大きな魅力を感じています。

電子版も発売中らしく、数回分のエッセイが無料で試し読みもできるようです。
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六味

六味

アニメゲームが大好き。最近は美術館へ足を運ぶことにもハマっています。このブログでは触れた作品や訪れた場所についての感想などを書いています。