このブログに載せるイラストを描くのにも使っているペンタブレットの環境を見直すことで作業効率アップを計ってみました。
久しぶりの芯交換。「ステンレス」から「セラミック」へ
ペンタブレットの芯はプラスチックなどの材質で作られた部品であるため、描いているうちに先が磨り減って交換が必要となるような消耗品です。
そんな消耗品である芯を硬質な素材にすることで長寿命化を目指した『ハイブリッド芯』シリーズが、イラストレーター・眸和哉(ヒトミカズヤ)さんの手によって開発・販売され、ユーザーの間で人気を博しています。
僕もそんなユーザーの一人で、数年前から『ステンレス芯』を使わせてもらってきました。 そんな中で先日ふとペン先を眺めてみたところ、ついにペン先が削れてきたので買い替えを検討することに。
通常の芯と比べると、ずいぶんと長いあいだ活躍してくれてありがたいです。
今回、新製品としてより硬質な『セラミック芯』が販売されていたので、せっかくならばと乗り換えてみることにしました。
描き心地は全く違和感なし。 長寿命に期待高まる。
さっそく「ステンレス」から「セラミック」へと乗り換えてみましたが、描き心地はほぼ変わることなく気持ちが良いです。
「ステンレス」よりお値段は張るものの、これまでよりもさらに長寿命が期待できるというのであれば悪くない投資だと思いました。
ちなみに、僕のペンタブは「Wacom」の『One By Wacom』というモデルです。 今のところ問題なくハイブリッド芯を使えています。
ハイブリッド芯は「プロペン2用」と「その他ペン用」の2種類があるので、モデルを間違えないようご注意を。
◆ セラミックハイブリッド芯 – アリスブックス 公式通販サイト
保護フィルム代わりに『硬筆用下敷き』を貼ってみる。
芯と合わせて保護フィルムも新調することにしました。 紆余曲折あってたどり着いたのが『硬筆用下敷き』でした。
保護フィルムはなくても大丈夫だと思うのですが、ペン先が硬質なハイブリッド芯なので念のため保護しておこうという考えで貼りました。
『硬筆用下敷き』はその名の通り硬筆の書写に使うための下敷きです。 ペンタブ用品ではありません。 ところが、この程よい厚さと程よい柔らかさが保護フィルム代わりとして見事にマッチしてくれたのです。
サイズもペンタブの描画面の大きさとほぼ同じ(B5くらい)なので切ったりなどの調整も不要。 テープでペンタブに貼り付けるだけで使えるのが嬉しいポイント。
描き味も下敷きのもつ柔らかさのおかげで少し抵抗があるので、ペン先が滑らずイイ感じ。 これで長期間ヘタれることなく使うことができれば素晴らしい代替フィルムとなってくれそうです。
《後日追記》両面テープを使って補強しました
《さらに追記》このあとさらに改造しまして、現在は『両面テープ』ではなく『両面粘着シート』による全面貼り付けに変化しています。 詳しくは次項の追記にて。
硬筆用下敷きを保護フィルム代わりにしてからしばらく経ちました。 程よく抵抗のある描き味は変わることなく気持ちよく使えています。
ただ、ペンタブへの貼り付けが外周をマスキングテープで固定するだけだったせいか、接着されていない部分がペコペコと浮いてきてしまいました。
それを解決するために頭をひねった結果、「両面テープ」でペンタブに直接くっつけてみることにしました。 ペンタブにどんな影響があるかわからないので、これは実験です。
具体的には外周のマスキングテープに加え、さらに両面テープをフチ部分+タテ・ヨコ・ナナメ(“口”の中に“米”みたいな感じ)に貼って、ペンタブの描画面と下敷きとを直接くっつけました。
両面テープは念のために薄くてはがしやすいタイプを選んでます。
恥ずかしながら貼ってから気づいたのですが、「薄手」であることがとても重要でした。 テープが薄いおかげでペンを走らせてもテープの凹凸をほとんど感じることなく描くことができています。 (微か~に感じる程度)
やってみて残る不安としては「問題なく剥がせるのか」ですね。 これに関しては下敷きを交換する時がきたら追記したいと思います。(数年後だと思いますが……)
《後日追記》問題なく剥がすことができましたので記録しておきます。
※ なお、上記の方法は公式には推奨されていませんのでお試しの際は十分にご注意を。 故障等が起こっても責任は負いかねますこと、ご了承くださいませ……。
《後日追記》『両面粘着シート』で最終形態に
実はずっとシート状のような両面テープは存在していないものかと探し続けておりまして。 なかなか見つからなかったために、今まで幅の細い両面テープで外周を貼り付けていたわけです。
が、ついにシート状の両面テープ……見つけましたよ。
A4サイズの両面粘着シートが10枚入りという商品で、似たようなものが複数の会社から販売中のようです。
これによって、ペンタブの描画スペース全面と「硬筆下敷き」とを密着させることができるので温度変化などで下敷きが歪んでしまうこともなくなりました。 描き味は今までの方法の中で一番良いです。
ただ、粘着シートというだけあって貼り付く力がなかなか強そうなので、それが今後ペンタブに対してどのように影響してくるかが気になるところです。
とりあえず手で粘着面をペタペタ触ったりして粘着力を弱めた状態で貼り付けてみたので、次に下敷きを張り替える際に手軽に剥がせるか意識してみようと思います。
粘着シートが白色のため、ペンタブに貼り付けるとややマヌケな見た目になってしまうのがたまにキズですが、硬筆下敷きの描き味が気に入った人は検討してみてはいかがでしょうか。
※ なお、こちらの方法も公式には推奨されていませんのでお試しの際は十分にご注意を。 故障等が起こっても責任は負いかねますこと、ご了承くださいませ……。
やっぱり道具の定期的なメンテは大切
いつも当たり前に使っている物はついメンテナンスを忘れてしまいがちですが、定期的に修復・交換することって大切だなぁと感じさせられました。
普通に使えていても意外と経年劣化は進んでいるもので、使い心地が悪くなっているのに気が付かぬままムリして使っているものもあるかもしれません。
特に日常的に利用しているものは期間を定めて状態チェックをしていこうと思います。