タイトルを知ってからずっと気になっていたゲーム『The Gardens Between』をようやく遊ぶことができました。 予想していなかったゲームシステムに驚かされつつ、最後までとても楽しめたので満足です。
詳細を知らない状態で遊ぶのがオススメです
ここから『The Gardens Between』の紹介・感想を書いていこうと思います。
……が、すでにこのタイトルを耳にしたことがあって気になっているという人がいたら、できる限り情報ゼロに近い状態で遊び始めるのがオススメです。
この作品はPS4やXbox One、PC(Steam)、iOSなどでもダウンロード販売されています。 僕はNintendoSwitch版を遊びました。
力を合わせて不思議な孤島の謎を解いていく
では、『The Gardens Between』について紹介していきます。
このゲームは、ジャンルとしては「パズル」に分類される作品です。 このゲームの主人公であるArinaとFrendtは親友同士で、突如として不思議な孤島に迷い込んでしまうところからゲームがスタート。
ふたりの思い出に関係する物がたくさん散らばっている孤島の謎を解きながら、その頂上を目指すことがステージクリアの条件となっています。 クリアすると新たに出現する次の島へ。
と、これだけでは普遍的なゲームに聞こえますが、この作品の独特なシステムは“操作”にあります。
時間を進めたり、戻したりして未来を変えていく
このゲームでプレイヤーが操作するのは主人公のふたりではありません。
操作するのはゲーム内に流れている「時間」なんです。 具体的にいうと、プレイヤーは方向キーで時間を進めたり戻したりすることでキャラクターや物を目的の場所まで動かしていきます。
例えるなら「ビデオの<再生>と<巻き戻し>」を交互に駆使して攻略していくパズルゲームといった感じ。
そのため、巻きもどせばキャラクターは後ろ向きに走りますし、上から降ってきたものは重力を無視して元の場所へ戻っていくわけです。 ちょっぴりシュールで面白いです。
ちなみに、ここが僕のオドロキポイント。 作品の紹介文だけではわからないシステムだったので、初めて遊んだ時は「うわ〜! こういうゲームなのか!」と声に出ちゃいました。
それぞれにしかできないことを活かして道を切り開く
上記の「時間操作」に加えて、道中に落ちている物やスイッチも操作していく必要があります。
ただ、ふたりの主人公はそれぞれで可能なアクションが異なっていて、ひとりはステージクリアに必要な光(ランタン)を持ち運べ、もうひとりはスイッチのオン・オフができます。
それぞれのキャラクターの特徴を考慮してステージの仕掛けを作動させていくことが求められるので、頭をひねりつつ時間を操作していくのが楽しいです。
このゲームには時間制限やゲームオーバーが存在しないので、島の不思議に満ちた雰囲気を味わいながらじっくりと攻略していけるのも嬉しいところ。
クリアまでは数時間ほど。童心を思い出させてくれる物語。
エンディングまでは数時間ほどなので、ボリュームとしてはやや軽めといった印象でしょうか。
ゲーム内に登場するステージ(孤島)を進むふたりの姿からは、なんだか自分が幼かった頃に秘密基地や公園を駆け巡って冒険した時のことが思い起こされました。
作中の物語とあいまって、胸が温かくなるような、ほんの少し苦しくなるような、ゲームという枠から離れた何かが感じられたような気がします。
あえて文字情報を排除したゲーム表現や柔らかな色使いの画面、主人公ふたりだけしかいない孤立した世界によって醸し出された雰囲気によるものかもしれません。
口コミではなく自ら出会って気になった作品が満足いく内容だと格別に嬉しいものです。
良いゲームでございました。