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『ゼルダの伝説 ティアキン』の「サウンドトラック」&「マスターワークス」に歓喜の涙。

この夏に発売となった『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の「オリジナルサウンドトラック」CDと設定資料集「マスターワークス」に触れました。 どちらも非常に濃ゆい内容で喜びの涙があふれます。

「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」オリジナルサウンドトラック

9枚組の特大ボリュームなサントラCD

「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」オリジナルサウンドトラック』は、2023年発売のNintendo Switch用ソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下、ティアキン)のゲーム中やPVで流れるBGMが収録されたCDです。

ディスク9枚組・344曲という特大ボリュームの収録内容で、通常盤初回数量限定生産盤の2種類が販売されています。

初回数量限定生産盤には特典としてサントラの中から選びぬかれた15曲のハイレゾ音源が収録された「マスターソード型オリジナルUSB」を同梱とのこと。

なお、CDの収録内容はどちらも同じだそうです。

ディスク枚数・曲数の多さに圧倒される

近年のゲーム作品では当たり前になりつつあるサントラの大ボリューム化。 100曲超えはもはや当然くらいな印象があります。

いちユーザーとして味わいたっぷりで嬉しいやら、開発めちゃくちゃ大変そうだなとちょっぴり心配になるやら……。

今回もパッケージから取り出したときの枚数には驚かされました。 さすがの9枚組。 あの比較的コンパクトなパッケージの中にこれだけのディスクが収まるデザインを考えていらっしゃる人ってすごいですね。

何重にも折りたたまれたり観音開きみたいになったり、複数枚組のアルバムCDは収納機構にもつい注目してしまうんです。

音楽とともに頭の中に蘇る冒険の日々

あまりの曲数の多さに「こんなにたくさん鳴っていたっけ?」と自分の記憶に自信がなかったのですが、ひとたび聴いてみると頭の中にゲームの場面がハッキリと蘇ってきました。

プレイ中は画面に集中しているのでよほどキャッチーな曲以外は強く意識させられることはないものの、楽曲を耳にすれば冒険の数々をちゃんと思い出せる。

音楽が前に出過ぎることなくプレイヤーの感情を盛り上げる縁の下の力持ちとしてしっかり機能しているんでしょうね。

同じ音色も楽曲によって異なる印象

今作の音楽には逆再生されたコーラスのような音色が要所要所で取り入れられています。 物語のテーマとも絡み合う特徴的なこの音色、初めて聴いた時にはコーラスのもつ神聖さと耳慣れない逆再生音の異質さが共存しているように感じました。

特に面白く感じられたのが使われている楽曲の雰囲気によって神聖さと異質さのどちらがより強く出るかが変わって聞こえることです。

静かな遺跡などで聴くと神聖さが前面にありながらも異質さが遺跡の謎めいた雰囲気を醸し出す隠し味のように聞こえ、敵との戦闘曲などでは得体の知れないものが近づいてくる不気味さに大きく作用しているように聞こえます。

同じ音色でも曲調や聴く状況によって印象が変化する。 音楽ってホント不思議です。

「劇伴(サントラ)」のもつ面白さ

ゲームに限らず様々なメディアにおいて物語に彩りを添えてくれる劇伴(サウンドトラック)。

物語と深く結びついている音楽だからこそ、作品と共に耳にする時と楽曲単体で聴く時とで聞こえ方が少し違って感じられるのが好きです。 一粒で二度おいしい、みたいな。

『ティアキン』のサントラも冒険の思い出を鮮やかに蘇らせてくれつつ、音楽だけに集中することで「こんなパートが鳴っていたのか!」といった新たな発見もあったりして楽しいです。

一日では全て聴けないくらいの曲数があるので自室のBGMとして流しておくのにもイイ感じ。

しばらくは耳をすまして頭の中でハイラルの地を巡ってみようと思います。


  

「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」マスターワークス

百科事典のようなブ厚い設定資料集

「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」マスターワークス』は、Nintendo Switch用ソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下、ティアキン)のイラストや設定画などが掲載されている公式設定資料集です。

ハードカバー・400ページ超えというパッと見は百科事典のような見た目で、先のサントラよろしくこちらもボリュームでは負けていない非常に濃ゆい資料です。

内容は一枚絵や設定画(ボツ案含む)・コンセプトアートや『ティアキン』世界の歴史や人・物・場所にまつわる文献など、この作品を構成する「設定」に関わる情報がこれでもかというくらい詰め込まれています。

『ティアキン』を奥深くまで知り尽くしたいという人にはこれ以上ない一冊といえるでしょう。

一枚絵はページに大きく細部まで見やすい

アート」に関する章では2024年5月末までに発表されたイラストが掲載されています。

ゲームにまつわる絵だけでなくニンテンドーマガジン(※ 店頭配布用カタログ冊子)やSNS用の広報絵なども載っており、イラストによっては正式採用されなかったアイデア案も並んでいます。

各イラストは1ページにかなり大きく印刷されているので細かいところまでよく見えてありがたいです。 このシリーズの特徴である荒々しいタッチながら繊細な光の表現で立体的に見えるテイストが美しい。

改めてしっかり眺めてみるとキャラクターの顔周りは緻密に、手足など端にいくほど大まかなタッチにと塗り込み具合が違うことでカメラのフォーカスのような効果が生まれているのに気付きました。 視線が顔に誘導されますね。

設定資料はかゆいところに手が届くような網羅っぷり

メイキング」の章ではゲームに登場するキャラクターの設定画・アイデア案がかなり詳細に掲載されています。 キャラごとに前・横・後ろなどゲーム画面では確認しにくい細かな装飾に至るまで知ることができました。

例えば、リンクの肩から腕にかけての模様が実はランダムではなくそれぞれ意味のある文様の連なりだったとは……! といった新たな発見も。

各キャラデザインの完成版に至るまでの設定案は今の姿に近いものもあれば全く異なるテイストのものまで様々で、完成版にたどり着くまでの変遷を見られるのはすごく貴重だと思いました。

設定案はコメント付でヒミツに迫れる

設定画には「Secret File」や「Desighners Note」といった開発当時の説明用資料や制作スタッフさんによる解説コメントも添えられており、開発時の状況やデザインの意図など絵だけではわからなかったウラ側の情報がたっぷりです。

解説コメントで初めて気付いた意匠もあったりしたので、これを読むことで作品世界により深く迫れそう。 秀逸なデザインを思いついたとしても、それをゲームグラフィックとして再現できるかはまた別の話で成約との闘いであることもわかったり……読み応えのかたまりだ!

デザイナーさんがどんなことを考えながら制作しているか、その思考の一端に触れられたようで嬉しいです。

ハイラルを形作る背景美術にも魂がこもってる

冒険の舞台であるハイラルの大地・空・地底を取り巻く背景美術に関する資料も充実しています。

コンセプトアートをはじめちょっとした小物の設定までたくさん載っているので、リンクが駆け抜けた場所を構成するどんな小さな物もひとつひとつがたしかに人の手によって作られているのだと改めて感じさせられました。

まさに世界を創造するお仕事……スゴいっす。

読み物や巻末のインタビューなど文章量もハンパない

絵に関する資料だけでなく文章もかなりの量があります。

バックグラウンド」ではハイラルに生息する魔物や動植物の生態に関する解説、「ヒストリー」では『ティアキン』世界の歴史や各地の特徴・建造物に関する解説が図と文章によって事細かに記されていて、さながらハイラルの旅行ガイドや図鑑を読むような楽しさがありました。

巻末の「ゲームデザインとアートの融合〜ハイラル世界構築の裏側〜」と題したスタッフインタビューでは「ゼルダ」シリーズプロデューサー・青沼英二さん、ディレクター・藤林秀麿さん、アートディレクター・滝澤智さんの3名が「ゼルダ」におけるデザインの在り方チームでの仕事の進め方など、なかなか表には出てこないような貴重なお話をされています。

絵にしろ、文章にしろ、とにかくページいっぱいに情報が詰め込まれているので「作品を深いところまで知りたい」気持ちを十二分に満たしてくれる一冊です。

やっぱり設定資料集って読んでいてワクワクが止まらないなぁ。

この情報量は一度読んだだけでは咀嚼しきれないほど。 これから何度でも本棚から引っ張り出して末永く楽しませてもらおうと思います。

どちらも『ティアキン』を髄まで味わえる作品資料

サントラCDと設定資料集どちらも『ティアキン』の世界をお腹いっぱい味わえる作品資料でした。

昔と比べるとこういったサントラや設定資料系の商品って出て当たり前の存在ではなくなった印象がある分、こうやって形にしてもらえた時にはしっかり予約&購入で応えなくてはと思ってしまいます。 ありがたや、ありがたや……。

今回触れた資料たちを踏まえた上でもう一度ゲームを遊んだらきっと格別でしょうね。 久しぶりに前作『ブレス オブ ザ ワイルド』も遊びたくなってきてしまったし、そういえば『知恵のかりもの』も!

これから先も予定がいっぱいだ〜!

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六味

アニメゲームが大好き。最近は美術館へ足を運ぶことにもハマっています。このブログでは触れた作品や訪れた場所についての感想などを書いています。