最近はじまったドラマ『怪獣倶楽部』にハマってます。
ウルトラ怪獣を愛する男たちの青春ドラマ
『怪獣倶楽部』は1970年代を舞台に、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』といった「空想特撮シリーズ」に登場するウルトラ怪獣に魅了された青少年たちの青春(?)を描いたドラマ作品です。
ウルトラ怪獣について考察する同人誌「怪獣倶楽部」を作る主人公たちが喫茶店でテーブルを囲みながらひたすら怪獣について語り合うという物語で、各話ごとに一体ずつウルトラ怪獣に注目した内容になっているらしく、第1話ではメトロン星人(ウルトラセブン)、第2話ではガッツ星人(ウルトラセブン)についてアツいトークを交わす様子が描かれていました。
語り合う言葉の中に特撮作品に関わった監督や脚本、音響担当の方々の名前が当たり前のように飛び交うさまは実にオタク同士の会話然としていて面白いです。共通の趣味について語り合うのって本当に楽しいんですよね。
恋に、怪獣に、主人公を取り巻く人間模様
このドラマでは「怪獣倶楽部」所属するメンバーの一人・リョウタ(本郷奏多さん)を主人公として進行するのですが、彼には他のメンバーに内緒でお付き合いしているユリコさん(馬場ふみかさん)という女性がいます。
ユリコさんになかなか「怪獣倶楽部」のことを打ち明けることができないままお付き合いを続けているリョウタ。時には(というか毎話)彼女とのデートと「怪獣倶楽部」会議の予定が重なってしまい、「デート」と「怪獣研究」のどちらを取るかという苦渋の選択を強いられることになります。
そんな人間模様に翻弄されてもがくリョウタの姿もこのドラマの注目ポイントです。はたして、リョウタは最終的にどちらを選び取るのか……気になるところ。
ひっそりと佇む怪獣の姿が可愛らしい
各話でスポットが当てられる怪獣(のきぐるみ)がドラマ中に登場するのですが、どうやらリョウタの空想上の姿らしく他の人達には見えていない様子で、ひたすらリョウタの後ろをついていくだけです。
物語に直接関わるようなことはなく喋ることもない存在となっていますが、物言わずひっそりと映像の片隅に佇む姿はどこか微笑ましく、まるでマスコットキャラクターのように映ります。
原作では人類の平和を脅かしウルトラマンを苦しめた怪獣や星人も、人間サイズで物静かになると途端に親近感が湧いてくるのが不思議ですね。
大人になっても「特撮」には心惹かれる
原作の特撮作品の中で人類の脅威となった怪獣たちはブキミな見た目でありつつも、どことなくチャーミングな特徴を持っていて、多くの怪獣の姿が今でも脳裏に鮮明に焼き付いています。ちなみに僕は『ウルトラマン』の「ゼットン」が好きです(あまりの強さに震えもしましたが……)。
ヒーローとはまたひと味違った魅力を持つ「怪獣」たちにフィーチャーしたドラマ作品ということで放送決定の情報が出た頃から楽しみにしていましたが、期待通り見応えのある作品で満足です。
ドラマ製作に関わっている方々も「ウルトラ」シリーズや怪獣が大好きなんだろうなぁというのが映像から伝わってきました。
このドラマはテレビだけでなくネット配信もされているようです(放送終了後1週間の期間限定)。
次回(第3話)は「ゼットン(ウルトラマン)」が登場ということでワクワクしています。
リンク
◆ 怪獣倶楽部 – 番組公式サイト
◆ MBS動画イズム – 番組配信サイト