いつかは手に入れたいと思っていたアニメ『氷菓』のブルーレイBOXをポチってしまいました。
アニメ『氷菓』全話がBD4枚組にまとめられたBOX
『氷菓 ブルーレイBOX』は、京都アニメーション制作のTVアニメ『氷菓』全23話(TV放送22話+コミックス同梱特典1話)がブルーレイ4枚組で収録されているボックスです。
もともとは全11巻の単巻ブルーレイ/DVDとして販売されていて、その後2015年にブルーレイBOXとして仕様も新たに発売されました。
発売から年数が経っているので僕が今さら紹介するのも……という思いを抱えつつ、とりあえずいつも通りに感想などを書かせていただきます。
枚数や特典が増えたり、減ったり……仕様の違いについて
ブルーレイBOX化に際して単巻から少し仕様が変わっていて、特典の内容などが変化しているようです。
ディスク枚数が11枚→4枚へ
まず一番大きな違いはディスクの枚数ですね。 単巻(11枚)からBOX(4枚)へと大変コンパクトになりました。 ディスクの入れ替えの手間って地味〜に面倒なのでありがたい限りです。
BOXでは1枚に6〜7話ずつ収録されています。 これがまた素晴らしくて、連続するエピソードもキリのよいところまでディスクに収まっていて視聴しやすいです。
単巻の映像・音声特典は一部カット
単巻で各巻に付属および収録されていた映像・音声特典は一部を除いて無くなっています。
下記の特典は単巻のみでBOXにはありません。
・特製CD(サントラ+オリジナルドラマ+ラジオダイジェスト)
・映像特典(ロケハン映像/BGMレコーディング風景/OP&EDレコーディング風景/番宣スポット/TVCMスポット)
BOX派としてはどんな内容か気になります。
ただ、単巻の音声特典「スタッフ・オーディオコメンタリー」は同じ内容のものがBOXにも収録されていました。 これはかなり嬉しい!
BOXには新規映像特典が収録
BOXでは上に挙げたとおり単巻からいくつかの特典がカットされてしまいましたが、新規映像特典として「2013年度 生き雛祭り取材映像」が新たに収録されています。
アニメ『氷菓』最終話では高山市一之宮町の「飛騨生き雛祭り」がモデルとなった催しが描かれました。 この映像特典で紹介されている2013年度の「飛騨生き雛祭り」では『氷菓』とのコラボイベントが行われたようです。
登場キャラクター・千反田えるの声を担当された声優の佐藤聡美さんが作品ファンと交流している様子や、作品に縁のあるスポット(学校や喫茶店など)を巡る様子が映っていました。
聖地巡礼って、良いですよね……!
BOXに付属の「特製解説本」も読み応えあり
BOXにはディスク以外に100ページを超える厚さのブックレットも付属しています。
『氷菓』のコミカライズを担当されている漫画家・タスクオーナ先生による描きおろし漫画をはじめ、アニメ全23話のあらすじや場面写真・設定資料が掲載されていました。
コミックス付属のTV未放映エピソードも収録
なんといっても、TV放送された22話だけでなくコミカライズ版のコミックスに同梱されていたTV未放映のエピソードもバッチリ収録されているのがありがたいですね。
TVアニメの11話と12話の間に起きた出来事を描いた「11.5話」のエピソードとして、順番もしっかりと11話の後(12話の前)に収録されています。
僕は今回のBOXで初めてこのエピソードを観ることができました。 サービス回のような立ち位置でありながらも、11話から12話へと物語のバトンを渡す上で大きな意味を持つ内容にもなっていて素晴らしかったです。
こちらにも音声特典として「スタッフ・オーディオコメンタリー」が付いていたので1話で2度楽しめました。
「スタッフ・オーディオコメンタリー」が最高だった
今回ブルーレイBOXをゲットして特に嬉しかったのは「スタッフ・オーディオコメンタリー」を聴けたことです。
本作の監督・武本康弘さんとシリーズ構成・賀東招二さんのお二人が各話ごとに映像に合わせて語り合う内容です。 ちなみに、一部の話数では賀東さんの代わりにプロデューサー・伊藤敦さんがお話しされています。
全23話すべてに付いているこのコメンタリーが本当に素晴らしい内容で。
監督・シリーズ構成・プロデューサーそれぞれの立場からアニメ『氷菓』制作の裏話が語られたり、かと思えば「このキャラクターのこの仕草がかわいい!」と盛り上がったり、登場した物に関連して「○○といえば〜」と作品そっちのけな話題が展開されたり……と、とにかくこちらも夢中で聴き入ってしまう面白さでした。
単に作品を眺めていただけでは気付けなかった小ネタや、各シーンの演出意図、監督が考える創作論などがひとつひとつ丁寧に解説されていたことで、自分の中にある作品を観る眼を少なからず磨いてもらえたような心地がします。
数年おきに繰り返し全話を視聴してきた『氷菓』に対して、これだけ新鮮な気持ちで触れられた驚きと喜びとで胸がいっぱいです。
もともとは全23話を好きな時に観られることを第一の目的としてBOXを手に入れたわけなのですが、このコメンタリーを聴いて「購入して本当によかったなぁ」と強く感じました。
……と同時に、どうしても拭いきれぬ寂しさもつきまといます。 それでも、折に触れて本編とともに何度でも楽しませていただこうと思います。
ゲットのきっかけはブラックフライデー
2021年11月末〜12月頭まで通販サイト「Amazon」にてブラックフラデー・セールが開催されていました。
そのセールの対象商品として『氷菓』のブルーレイBOXがラインナップされており、ついガマンできず……!
といいますのも、個人的にちょうど『氷菓』がタイムリーなタイミングだったものでして。
なんというグッドタイミング……!
先日、動画配信サービス「GYAO!」にてアニメ『氷菓』が全話配信され、久しぶりに再視聴したところだったのです。
数年ぶりに観ても全く褪せることのない面白さに「これはブルーレイで持っておいてもいいな」と感じ、来年(2022年)がテレビ放送から10周年とのことだったのでそのタイミングでゲットしようかと画策していました。
ところが今回のブラックフライデーでちょうどセール対象になるという驚きの展開に。
10周年記念で廉価版やコンパクト版(1枚に全話収録)が出たりするかなぁと予想して買い控えていたのですが、これはもう運命だと思い購入ボタンをポチりといってしまいました。
手に入れて悔いなしの一品でした
今回まったく意識していなかった「オーディオコメンタリー」があまりにも素晴らしかったので、心から良い買い物だったと満足しています。
届いて全話を一周した後ですが、早くももう一周したいなと思い始めています。 噛めば噛むほど旨味が増していく、どれだけ年月が経ってもステキな作品ですね。
こりゃあ、2021年ベストバイもありえますなぁ。