昨年末に放送されたTVドラマ『岸辺露伴は動かない』がBD/DVD化され、先日ついに発売されました。 グレートな実写版ですよコイツはァ。
『ジョジョ』スピンオフ漫画を映像化したドラマのBD
『岸辺露伴は動かない ブルーレイBOX』は昨年末にテレビで放送された同名のドラマ作品が収録されたブルーレイBOXです。
漫画家・荒木飛呂彦先生の代表作『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するキャラクター・岸辺露伴（きしべ ろはん）が主人公を務めるスピンオフ作品が元となったドラマで、作品の世界感を見事に再現した映像化にファンの間では好評を博しました。
は「BOX」と名がついていますがディスクは2枚組で、放送されたドラマ本編（１〜３話）に加え、事前に放送された特別番組と出演者のクランクアップ映像が特典として収録されています。
また、特製ブックレット（20ページ）も付いており、ドラマのあらすじや登場人物紹介のほか、制作に関わった関係者（演出・脚本・音楽・人物デザイン監修）のコメントやインタビューも載っていました。
「漫画の実写化」という高いハードルを軽々飛び越えてきた
漫画を原作とする映像作品はこれまで数多く世に送り出されてきましたが、正直なところファンを納得させることができたものはあまり多くない印象があります。
僕も「実写化」と聞くと、喜ぶよりどうしても身構えてしまうことの方が増えてしまいました。
しかし、そんな風に高くそびえているハードルを『岸辺露伴は動かない』という作品はあまりにも軽々と飛び越えていっちゃったのです。
物語冒頭、俳優の高橋一生さん扮する主人公・岸辺露伴の第一声を聴いただけで「すげえ……」と唸らされました。 たたずまいや所作が完全に漫画の世界から飛び出してきたかのように違和感がなかったです。
さらに、その他の登場人物をはじめ舞台となる建物や小物類に至るまで、どれもがちゃんと『ジョジョ』っぽい！
それでいて実写化で陥りがちな“漫画のデザインに寄せすぎて単なるコスプレになってしまっている”というのも感じさせない凄さ。
あまりの良さにすぐさま「これはBD化したら確保だな」と心で理解しました。
特製ブックレットで関係者の『ジョジョ』愛を知る
『ブルーレイBOX』に付属する特製ブックレットを読んだところ、制作関係者のほとんどが『ジョジョの奇妙な冒険』のファンだということが書いてありました。ドラマの出来の良さに納得です。
特典映像の事前番組では高橋一生さんが「ジョジョ立ち」と呼ばれる『ジョジョの奇妙な冒険』でおなじみのポージングをどのようにドラマに取り入れるか苦心されたと語っていて、高橋さんが露伴を演じてくださって本当によかったなぁと嬉しくなりました。
今回、ブルーレイの特典であれだけの高いクオリティは並々ならぬ作品愛に支えられて実現しているんだということを知って、改めて良い作品だなぁと感動をかみしめています。
これはテレビ放送を観ただけの状態では知ることができなかったのでゲットした甲斐がありました。
本編以外にも見所いっぱい
何度観ても飽きのこない本編はもちろんのこと、特典映像も見所いっぱいでした。
上でも触れている事前番組では出演者の方々だけでなく、原作漫画の作者・荒木飛呂彦先生へのインタビュー映像も収録されていたことは購入の大きな決め手になりました。
時間にすれば数分ほどのインタビューではありますが、荒木先生のドラマ化に対する思いなどを聴くことができて嬉しかったです。
この事前番組は本編の放送より前にテレビで流れたそうなのですが、僕は見逃してしまっていたのでかなりありがたい特典映像となりました。 こういう特別な番組って意外と一度放送されてそれっきり……とかが普通ですもんね。
クランプアップ集で出演者の素の一面に触れる
クランプアップ集は各出演者さんが撮影上のラストシーンを撮り終えた時の模様が映像として収録されています。
皆さんのドラマ本編とは違った素の一面が見られました。 こういうカメラが回っていない制作現場のウラ側って、なんか良いですよね。
観た人にしか伝わらない書き方で申し訳ないですが「きっといいやつ！」がとてもお茶目で可愛らしかったなぁ。
それはそうと、観ていて改めて感じたのですが……このドラマ、やっぱり出演者の面々が俺得すぎるッ！
今年末の続編も見逃せない
今年（2021年）の年末に続編の放送も決定しているということで、今から楽しみで仕方ありません。
ちょうどこれを書いている時に放送内容も明らかとなりました。 題材となるのは「ザ・ラン」「背中の正面」「六壁坂」だそうです。
おぉ、『ジョジョの奇妙な冒険』でのエピソード（背中の正面）が！
『岸辺露伴は動かない』の第１巻には「六壁坂」が、第２巻には「ザ・ラン」がそれぞれ収録されていますね。
今から放送に向けて、今回のブルーレイや原作漫画を再チェックして万全の体制を整えておきたいと思います。
