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久しぶりに届いた花の便り。『オクサリスの花言葉 FLOWERS オリジナルサウンドドラマ』

先日、百合系ミステリィADVゲーム「FLOWERS」シリーズのドラマCD最新作『オクサリスの花言葉』が発売されましたね。 今回もしっかり予約して発売日を待っておりました。

※ この記事ではできる限りネタバレを避けておりますが、今作の内容・登場人物等に触れている部分もありますのでご注意ください。

「花言葉」を冠したサウンドドラマCD最新作

オクサリスの花言葉』はゲーム「FLOWERS」シリーズをもとにして制作されたドラマCDの最新作です。

2020年4月発売のドラマCD『ストレリチアの花言葉』と同様、タイトルに「花言葉」と冠した新作ドラマとして登場しました。 それぞれ別の物語が描かれているので、どちらから聴いても問題なく楽しめると思います。

前作(ストレリチア)の感想で“また再会できる日が楽しみ”と書いてはいたものの、まさか本当に実現するとはという驚きと喜びで飛び上がりそうでした。

回想にて描かれる在りし日の聖アングレカム

今作『オクサリスの花言葉』の物語は、聖アングレカム学院の寮長・方喰たまき萩原美魚をはじめとする生徒たちの卒業を間近に控えたことをきっかけに過去を回想するところからはじまります。 (公式サイトに載っている「概要」より)

卒業を控える萩原美魚たちは、秋津栞八代譲葉、小御門ネリネと同学年の面々。 ゲーム本編では主人公・白羽蘇芳たちの上級生(2年生)として登場しました。

そんな上級生組が出会って間もない頃へと時間は遡り——彼女たちがどのように友情を育み、萩原美魚はいかにして方喰寮長の心の中で強く輝く存在になったのか、その交流の様子が在りし日の聖アングレカムを舞台に描かれます。

これまで見られなかった人物同士の組み合わせにスポットが

今作は過去の出来事をメインに展開するお話なので、これまでにない人物同士の組み合わせによる会話劇がたくさんあり新鮮に楽しませてもらえました

今作でしっかりと性格描写がなされたことで人柄を知った人物もいたので、ゲーム本編で空白だった部分が見事に補完され、前作(ストレリチア)とはまた違った角度から作品世界に拡がりと厚みが加わったように感じます。

新たに描写される友情・恋模様etcによって人物相関の矢印が増えたり太くなったりするのをたまらん気持ちで聴き入っておりました。

そして時は未来へと舞い戻り……

過去の回想がメインの今作ではありますが、他の時間軸ではえりちど(八重垣えりか・考崎千鳥)などおなじみのメンバーも活躍を見せてくれています。

この二人のやりとりは相変わらずで、周りにいるのが誰であろうとお構いなしに“えりちど空間”が展開されてしまうところが何とも微笑ましかったです。

ほかにも、外間瑞希・花菱立花・石蕗千佳3人組の様子も描かれており、当初はやや二等辺三角形のようにも見えた三角関係にたしかな進展があったことを感じさせられました。

それぞれがそれぞれの形で交友を深め、互いの関係性に思い馳せて未来へ歩んでいく姿と、それを包む清々しさや寂しさがないまぜになったような独特の雰囲気は春の季節らしさがあって好きです。

もう一度シリーズを振り返りたくなる

今作で知った内容をふまえてもう一度ゲーム本編を遊んだり、過去のサウンドドラマを聴き返したりしたくなりました。

すでに前作(ストレリチア)は聴き返したのですが、この時点ですでに今作への前振りが行われていたことに気付いてテンション上がっちゃいました。

ちなみに一時入手困難になっていた『ストレリチアの花言葉』も今作発売を機に再販が行われているとのことなので手に入れられていなかった人は、ぜひ。

また、今作の中で方喰寮長が自身の学生時代について少しだけ言及していますが、その詳細はサウンドドラマCD『スノウホワイト』にて語られていますね。

各作品が絶妙に共鳴しあっているこの感じ……イイっす。

また便りが届くことを楽しみに

さて、久しぶりに聖アングレカムの様子を知ることができてめちゃくちゃ嬉しかったです。 鬱屈した日々が続くなかで曇ってしまった心を磨いて晴らしてもらえたような心地がしました。

一度は区切りを迎えた作品の新たな展開に触れられる機会というのは何ものにも代えがたい喜びがあります。 本当にありがたいことです……それしかいう言葉がみつかりません。

それに関連して、今作の花語り(参加された声優さんたちによるフリートーク)を聴いて今後の楽しみがまたひとつ増えました。

このように折に触れて作品の新しい景色を見せてくれるところに、オクサリスのもうひとつの花言葉が響くのを感じつつ、また便りが届く日がくるのを心待ちにしたいと思います。

いや〜、とても良い時間でございました。

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六味

アニメゲームが大好き。最近は美術館へ足を運ぶことにもハマっています。このブログでは触れた作品や訪れた場所についての感想などを書いています。