以前から楽しみにしていた『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』のサントラCD『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド オリジナル・サウンドトラック』がついに発売しました! CD5枚組の大ボリュームでかなりの聴き応えです。
『ゼルダ』の世界を構築する音楽がたっぷり詰まったサントラCD
ゲーム『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』を遊んだ時の感触として、あまり「音楽」を意識した覚えがないという印象がありました。
それは楽曲の魅力が無いというわけでは決してなく(むしろ逆)、プレイを邪魔しないよう巧みに音量やタイミングが制御されて遊ぶことに没入させられていたためです。
今作の音楽はどれも主張しすぎず、それでいてプレイの瞬間瞬間ではしっかりと気分を盛り上げてくれる“縁の下の力持ち”として良く機能してくれていたように思います。
それだけに、サントラCDとしてまとめられて音楽だけを集中して楽しむことができるこの機会をずっと楽しみにしていました。
「こんな曲だったのか!」と驚かせてくれる楽曲の数々
『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』の情景を頭の中で思い描く時、音楽よりも自然の環境音(風の音、木々のざわめき、雨や雷の音など)の方が強く思い出される場面が多いです。
サントラCDに付属のブックレットに掲載されているスタッフさん同士の対談記事では、「音楽が主張しすぎない」今作の音響設計についても言及されていました。(この対談記事も物凄く面白い内容なのでオススメです)
どの曲も聴いてみるとたしかに聴き覚えがあるものの、楽曲単体で耳にすることで楽器一つ一つの音色がハッキリするのでゲーム内で聴く時とはまた違った印象を受けました。
ブックレットに掲載されている「過去作BGMのフレーズを含む楽曲一覧」が嬉しい
ブックレットには対談記事のほか、過去作に登場したBGMのフレーズが使われている楽曲をまとめた一覧も掲載されていました。
過去作の作品名と曲名、その曲のフレーズが含まれている今作BGMの曲番号が表になっており、自分では気付けなかった楽曲を知ることもできたので嬉しいオマケでした。
対談記事の中で過去作BGMのフレーズを引用することへの思いについても語られているので、その部分を読んだ上で一覧表を参照しながら楽曲を聴くのも一つの楽しみです。
聴いてるとまた遊びたくなってくる
どの楽曲も聴いているとゲーム中の情景が思い出されてまた遊びたくなってしまいました。 遊んでいる時はあまり音楽を意識していなかったにも関わらず、しっかりと記憶と音楽が結びついているというのは不思議な気分です。
今作の音楽ではメインの楽器としてピアノが使われていますが、やっぱりピアノの旋律って良いですね。好きだということを改めて意識させてもらったような気がします。